投資方法や投資の基礎知識を紹介するブログ「しゅふろぐ」を運営するシュフーさん。前編では失敗の経験から、学び得た「分散・積立・長期投資」を軸にした老後資金の貯め方について伺いました。今回は様々な投資の組み合わせ方をお聞きするとともに、新しく投資を始める方へのアドバイスをいただきました。
投資を組み合わせて「楽しみ」もプラス
――前回、iDeCoや「つみたてNISA」と併せて、他にも積極的に投資されていると伺いました。具体的な投資先を教えていただけますか?
私は迷ったら全世界と米国に投資、と考えていて、米国株16銘柄位にも投資しています。
――米国株のどんなところが魅力ですか。
現在、世界規模だといわれる企業も米国の取引所に上場していることが多く、米国はこれからも世界経済の中心であり、米国経済は発展し続けるだろうと感じているからです。日本は少子高齢化が進んでいますが、米国は人口も増え続けていますしね。
――米国株の情報収集は、どのようにされているのですか?
米国株投資をされている個人投資家ブロガーのブログやTwitterなどを参考にしています。また、米国株の取引時間は深夜~早朝なので、子どもが寝た後にマーケットを確認しています。今はまだ見ているだけですが、株価がどんどん上がってきたので、今後は銘柄の入れ替えも検討したいと思っています。
――米国株への投資も順調なのですね。
はい。さらに、国内株式のクロス取引という投資も行っています。こちらは、株の売りと買いを同時に注文することで、株価変動のリスクを減らし、少ない手数料で株主優待がもらえる方法です。複雑なようですが、一旦始めてしまうと思っていたよりも難しくないと感じています。
株主優待で、商品券、食事券、美味しいものなどが一杯届くと、「投資って楽しい」と、実感できますよ(笑)。
――家族のみなさんも喜びそうですね。ところで、家族で投資について話されたりしますか?
夫はあまり投資に興味がないので、話をすることはないですね。私が独身時代に貯めた貯金を元手に、切り崩しながら投資していますし。投資に関しては、配偶者の理解を得るのが難しいという方もいらっしゃるようですね。
投資は「やってみれば分かる」もの
――シュフーさんは資産運用を始めた時点でブログを開設されて、情報発信もされていますね。これは何か意図があったのでしょうか?
自分の投資を記事にまとめることで理解も深まりますし、「発信するからには」と思っていろいろ情報収集するので、知識も身につくように思います。
その知識をみなさんに発信して、体験を共有しながら自分の学びにも変えていくという感じです。
また、最初にお話したように、私も投資で失敗した経験があるのですが、勉強しながら投資をすればそんなに難しいものではなく、資産を増やすこともできる場合があるようにも感じます。
こればかりは本当に、投資のことを考えているだけでは分からなくて、「やってみれば分かる」ものです。私が失敗も含めて色々学んだことを発信することで、投資に興味をもつ人が増えてくれればいいなと考えています。
――ただ最近、コロナショックなども影響もあり、タイミング的に今じゃないのかな?と思われている方もいるかもしれません。
個別の株式投資はタイミングを読むのが難しいと感じるのですが、iDeCoやNISAであれば、長期的に毎月同じ金額を積み立てて行くものなので、景気動向はあまり関係ないのではないでしょうか。「分散・積立・長期投資」を続けていけば、無理なく投資を継続していけると信じています。
(※)本インタビューは2020年8月20日にオンラインで実施しました。
【聞き手:ライター 阿部桃子、マネクリ編集部】