東京市場まとめ

1.概況

本日の日本市場は続落となりました。日経平均は43円安の22,471円で寄り付くとまもなくして90円安まで下落しましたが、朝方の売りが一巡するとプラスに転じ10時30分過ぎに72円高の22,587円まで上昇しました。

しかし、買いが続かず上げ幅を縮めると再び下落に転じ11時10分過ぎに109円安の22,404円まで売られ74円安の22,440円で前場を終えました。105円安でスタートした後場は13時20分過ぎに151円安の22,362円まで下落し本日の安値を付けました。

その後やや戻すと日経平均は結局96円安の22,418円で取引を終えています。こうしたなか新興市場も軟調で東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均が揃って4日ぶりに反落となっています。

2.個別銘柄等

本日の13時25分に決算を発表したトヨタ(7203)が2.3%高となりました。決算発表直後に下落に転じ1.2%安まで売られる場面もありましたが、第一四半期の営業損益が赤字を見込んでいた市場予想を上回って139億円の黒字となったことで買いが優勢となり一時は3.0%高まで買われました。

一方で昨日の取引終了後に発表した決算で第1四半期の営業損益が1137億円の赤字となったホンダ(7267)は6.3%安となっています。また、第1四半期の営業損益が50億円の赤字となったユナイテッドアローズ(7606)が急落し10.6%安となりました。反対に急伸しストップ高となったのがディー・エヌ・エー(2432)で、第1四半期の営業利益が前年に比べ5倍以上となり市場予想も大幅に上回ったことで買いを集めました。シャープ(6753)も急伸し8.1%高となりました。決算でこれまで未定とした通期の業績予想を発表し営業利益の見通しを市場予想を大きく上回る820億円としたことで買われました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日本市場は利益確定の売りが続いて続落となりました。日経平均は節目の22,500円を割り込んで下落してスタートしましたが、下げ渋ると上昇に転じ一時は22,600円近くまで買われました。

その後再び下落に転じ22,500円を下回りました。日経平均は25日移動平均線を挟んで上下する相場が一カ月以上続いていますが、本日も昨日同様に25日移動平均線(22,512円)に絡む一日となりました。なお、本日も引け後には任天堂(7974)やニコン(7731)、三井不動産(8801)、ヤマダ電機(9831)などが決算を発表する予定です。

また、今晩の米国では配車サービス大手のウーバーテクノロジーズ(UBER)が決算を発表する予定です。

( マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之 )