メキシコペソ/円を移動平均で考える

メキシコペソ/円について考えてみる。メキシコペソ/円は、購買力平価を2割以上も下回ると、経験的には「下がり過ぎ」だった(図表1参照)。

【図表1】メキシコペソ/円の購買力平価からのかい離率(2001年~)
出所:リフィニティブ社データをもとにマネックス証券が作成

足元の購買力平価で計算すると、2割下回る水準は4.5円以下といった計算になる。以上からすると、当面は4.5円以下の水準は「下がり過ぎ」の可能性がありそうだ。

では、上値はどうか。経験的に短期的な「上がり過ぎ」は、90日MA(移動平均線)を1割上回った水準だった(図表2参照)。足元の90日MAを参考にすると、それは5.1円といった計算になった。

以上を整理すると、当面のメキシコペソ/円は、4.5円以下は「下がり過ぎ」、一方5円以上は「上がり過ぎ」を警戒する必要があるのではないか。

【図表2】メキシコペソ/円の90日MAからのかい離率(2000年~)
出所:リフィニティブ社データをもとにマネックス証券が作成