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今週(5月15日~5月21日)の相場動向
相場回顧 BTC:高値圏での揉み合いとなるなか、マイニング難易度調整の影響もあらわれず、BTC=100万円割れ
BTCは週初、暴落時に発生したCME先物の窓埋め達成感から大きく下落し、一時BTC=100万円(9,300ドル)を割り込んだ。しかし、強気派による買い戻しが入り、Twitter上でのJ.K.ローリング氏とイーロン・マスク氏とのやりとりが話題を集めたことも影響してか、底固く推移し、すぐにBTC=102万円(9,500ドル)を回復した。また、金相場が急騰したタイミングではBTC買いも強まり、BTC=107万円(10,000ドル)を試す展開となったが、市場で楽観ムードが漂いはじめると再び急落した。モデルナ社による新型コロナワクチンの開発期待を受けた米国株の強い動きもあり下げ止まったが、その後もBitMEXサーバーの一時的なダウンやBlockFiの顧客情報流出など悪材料が相次ぐなか、急騰急落が重なりボラティリティの高い状況がつづいた。半減期後初となるマイニング難易度調整の前には値動きも比較的落ち着いたが、通過後にマイニング環境の改善がみられないまま、2009年採掘のビットコインが移動したと伝わると、様々な憶測を呼び、またもやBTC=100万円(9,300ドル)付近まで急落した。下げた後も次第に買い戻しの勢いが弱まり、ついにはBTC=100万円(9,300ドル)を割り込んだ。
来週(5月22日~5月28日)の相場予想
続落するハッシュレート、BTC=100万円を割っても下げ幅は限定的か
今回のマイニング難易度調整については、半減期前の期間を含む内容であったため、十分なマイニング環境の改善には至っておらず、ハッシュレートも3月暴落後の水準にまで落ち込み、未だに下げ止まっていない。しかしながら、それでも価格が維持されているのは、3月以降に少なからず機関投資家の参入が進んでいるからだろう。半減後の個人投資家への認知度向上も影響していると言える。
このようななか、直近一番の材料はハッシュレートがどこで下げ止まるかだろう。今週にBTC=100万円(9,300ドル)を割り込んだが、来週もマイナーの撤退が進めば、さらに価格を下げることも考えられる。その一方で、新型コロナ経済対策として行われた各国における大規模な財政出動や金融緩和の影響もあり、株式市場の回復や金相場の上昇が続いていることをみれば、暗号資産市場においても相応に買いが継続するとも考えられる。
つまり、新型コロナ第2波による影響には備えなければならないが、現状をみるに、このまま一度下落したとしても下げ幅は限定される可能性は高い。界隈ではBTC=100万円(9,300ドル)以下で買えなくなる日はそう遠くないという声もあり、半減期後の半年から1年で高騰することがあれば、それが現実になることもあるのかもしれない。
直近上値としてBTC=100万円(9,300ドル)、下値としてBTC=91万円(8,500ドル)を意識する。