我が家の緊急事態

とうとう緊急事態宣言が発令されましたね。

実は我が家では、このタイミングでちょっとした緊急事態が起きました。

それは緊急事態宣言が発令される日の朝のこと。朝5時台に目が覚めて、なんとなく猫娘たちが寝ている部屋へ行った方がいい気がしたのです。それで自分の直感に従い、部屋のドアを開けたら、かなりの異臭がして、すぐにジョイ(長女猫、白黒のハチワレ)がお腹をひどく壊しているのがわかりました。

そこで、ジョイを動物病院へ連れて行くため、バギーの中で気持ち良さそうに寝ているピース(次女猫、キジトラ白)の横に、ジョイを入れて出発しました。我が家の猫娘たちは、普段から散歩や撮影に出かけることも多く、外出にはある程度は慣れているので、車通りの少ないところではバギーの屋根を開けて、おしゃべりしながら歩きます。

そのため、今日もそのようにしたのですが、何と急にピースが「もうっ!気持ちよく寝てたのにっ!なんで出かけなくちゃいけないのっ!絶対イヤ!!」と言って、バギーから飛び出してしまいました。そして、あっという間にある会社の寮の裏にある森の方へ向かって走っていってしまったのです。

いわゆる脱走です。こんなこと初めての経験!どうしよう!?と思いながら、私が慌てて追いかけて行くと、どんどん森の奥へ入っていきます。とても人間の足では登っていけない急な坂で木々が鬱蒼としていて入っていくことができません。

そしてピースは「怖いし行きたくなーい!お家に帰りたーい!!」と大声で鳴きまくるのです。食いしん坊な子なので、おやつで釣ろうと思い、持ってもいないのに「おやつあげるからこっちへ来て」とバッグをガサガサさせて言ってみたものの、「ママはおやつなんて持ってないし、そんなの嘘」と言われ、すっかりお見通しの様子。

「気づき」を無視すると遠回りすることになる

そこで私は「この状況変えられる?それならどう変えられる?」と自分に問いかけました。出てきた答えは、「おやつは本当にあげるし、お家にも帰るから」とピースに正直に伝え、行動に移すことでした。そして、そのことをピースに伝えた後、近所の猫仲間さんにSOSを出しました。近所の猫仲間さんに「申し訳ないのだけれど、今すぐおやつ持ってきてもらえる?」とお願いしてスマホを切ると、すぐに「ニャー(ホントなんだね…)」と言いながら、ピースは森の中から出てきて、私のそばに近寄ってきました。

私自身は、今朝、ジョイと2人だけで病院へ行くのが良い、と直感ではわかっていました。ただ、そのことを旦那さんに話したら、「いつもピースとジョイは一緒にいるのだから、バギーでいつものようにみんなで行ったらいいんじゃない」と言われ、自分の直感をないものにしてしまっていたことに気がつきました。

「気づき」があるのに、無視してしまっていたわけです。この「気づき」を無視すると目的地までとても遠回りすることになります。体力も使います。

この微細な直感は、本当に見逃しやすいです。これも10年以上前に起きたことですが、会社員だった頃、朝の通勤時に急行列車に乗るためにホームへの階段を急いで降りようとしたら、「いや、そっちは違うよ」みたいに引っ張られる感覚がありました。それなのに私は「いいのよ、いつもどおりで」と、無視していつもどおりにホームへの階段を降りていきました。

そうしたところ、電車が事故で止まっていて、列車は違うホームから出発することになっていたのです。結局また階段を上がり、もとの場所まで戻り、別のホームへ移動することで、とても時間がかかってしまいました。

周りの情報を鵜呑みにせず、自分に問いかけてみる

これは投資でも同じことが言えるのではないでしょうか?「今日は◯◯株を売った方がいい」という直感があるのに、「ニュースでは特に大きな動きもないからいいや」とか、「忙しいから明日にするか」など。そういった自分の直感をないがしろにして、あとで「何であのときに売らなかったのだろう!」となったことはありませんか?

これは微細な直感を知覚しているかどうか…。この微細な直感を認識して、大きな気づきまで持っていけたらいいなあ、と思う今日この頃です。みなさんはいかがでしょうか?

緊急事態宣言の発令に伴い、メディアで色々な情報が流れています。周りの情報をすべて鵜呑みにすることなく、是非、「自分は何に気づいているのか?」「何が真実なのか?」と問いかけ、自分の「気づき」を大切にしてくださいね。そうすると情報で一杯になっていた自分の中にスペースができ、精神的なゆとりができるのを感じられるかもしれません。