【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 22,653.86  ▼26.13 (4/7)
NASDAQ: 7,887.26  ▼25.98 (4/7)

1.概況

米国市場は小幅反落となりました。急反発となった前日の流れを引き継いで857ドル高でスタートし直後に937ドル高まで上昇したダウ平均は一旦300ドル高近くまで上げ幅を縮めたあと昼過ぎに820ドル高近くまで持ち直しましたが、その後利益確定の売りが出て上げ幅を縮めると取引終盤に小幅なマイナスに転じました。結局ダウ平均は26ドル安の22,653ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も25ポイント安の7,887ポイントとなっています。

2.経済指標等

2月の米消費者信用残高は223億ドル増の4兆2255億ドルとなり市場予想を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が上げました。そのなかでも素材とエネルギーが2%以上上昇したほか、一般消費財・サービスも1%を上回る上昇となりました。一方で5業種が下げ公益事業と生活必需品、情報技術が1%を超える下落となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではダウ(DOW)が6%近く上げたほか、ゴールドマン・サックス(GS)も5%近く上昇しました。また、アメリカン・エキスプレス(AXP)も4%以上上げています。一方でボーイング(BA)が5%近く下げ、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)も4%を超える下落となっています。

ダウ平均構成銘柄以外では、外食大手のダーデン・レストランツ(DRI)が持ち帰りの売上高が急増していることが好感され急伸し12%以上上げました。食品のクラフト・ハインツ(KHC)も1-3月期の売上高が減収との市場予想に反して増加したようだと発表したことで3%近く上げています。バイオ製薬大手のギリアド・サイエンシズ(GILD)は新型コロナウイルスにも効くと期待されていたエボラ出血熱治療薬の臨床試験の結果に懐疑的との見方が相次いだことで4%近く下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.04%高い0.71%となりました。ドル円は108円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場が小幅な下落に止まったことから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなかで日経平均が節目の19,000円を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)