前回までのコメントでは4月9日を最重要とし、以降の下落は下げ三波動を重視せざるを得なくなるとしてきています。
また各相場水準起点からの基本数値、対等数値についても整理してきています。
対処がその都度必要であるもののまず各均衡表を整理しましょう。
 

【図表1】一目均衡表ドル/円日足
出所:筆者作成

4月1日に重視する昨年6月25日安値水準からの反発から、4月6日109.381円までの上昇で日足転換線に達しましたが4月7日現在転換線との関係が試されています。
転換線は4月6日の109.297円から4月7日109.099円まで受動的に下げてきているところですが、仮に4月6日を上抜けずに推移するようなら4月8日108.268、4月9日108.149円まで下げることとなります。
基準線は4月13日まで106.445円で動かず、以降受動的に上昇し始めます。

また相場実線と二本の先行スパンの関係も近くその反応を試されることとなりますが、現在位置からの上昇ならば遅行スパンも相場実線も日足においては上値を阻む線が無くなるということははっきりしています。

逆に下げるようならば受動的に下げる転換線と下げ方を一にするのか、より速い下落なら6月25日水準で止まるかが大事ということになるでしょう。

【図表2】一目均衡表ドル/円週足
出所:筆者作成

週足基準線は106.700円で当面変化しません。基準線もまた106.700円は来週まで変化せず、再来週わずかに下げたのちまた5月第二週まで動かなくなります。
週足でもまた現在位置からの上昇では先行スパン上限を超えることにつながります。遅行スパンもまた悪化せずにすみます。

下げるケースでは先行スパン下限107円台半ば、基準線、転換線がありますがこれらは前回、前々回提示の相場水準2019年1月3日終値水準、2019年6月25日安値水準に見合うものとなっています。

【図表3】一目均衡表ドル/円月足
出所:筆者作成

月足の基準線、転換線は107.862円、106.700円で当面動かないと考えられます。9の遅行スパン、26の遅行スパンともに現在位置からの上昇では好転となるものの二本の先行スパン、遅行スパンに対する基準線、転換線はネックとなっています。

さて、以上を踏まえたうえで改めて4月7日の相場位置を確認しておきましょう。
 

【図表4】
出所:筆者作成

4月7日は2019年8月2日(実線と交わる遅行スパン水準は6月25日安値に見合う)から176日の基本数値となりますが、2018年11月28日から昨年8月2日までもまた176日でありました。以降4月24日、6月1日は大事となります。

また2019年6月25日からは204日となりますが、これもまた2018年12月12日高値から2019年8月安値までの下落日数204日に見合うものであり、均衡表自身の受動的変化と併せて非常に大事な変化日とせねばなりません。

最重要とするのは4月9日、これは大きな三波動構成変化日でありまして3月24日の高値決まりは相場水準の観点だけでなく三波動構成上でも意味を持つものでした。

【図表5】
出所:筆者作成

従って現時点で最も懸念するのは、4月9日からの下落となりますが106円台半ばの相場水準を割らなければ下げもまたはっきりしないでしょう。
4月9日で大きな変化が見られないとなれば2月高値起点、もしくは3月9日安値起点の時間関係がより重要となってきます。この点は次回に。
 

※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。