3月9日安値101.176円は次の点で一旦下げ止まりとしてよい理由があります。
(1)昨年6月25日安値106.778円を相場水準と置けば106.778×2-112.224=101.332、101.176はこれに見合う水準であるだけでなく6月25日から183日目の基本数値となっていること。
(2)3月9日終値102.423円は2018年10月高値起点、2019年4月高値までを二波動とする三波動でのN計算値102.418円に見合うものであること(ただし時間は合わない)。
(3)月足遅行スパンに対する先行スパン下限は100.711円、3月9日までの下落は極めて短期間になされたものであるが下げの勢いを出し切った可能性を考慮してよいこと。
また3月11日、24日の変化日は次の時間関係によります。
2016年6月安値までを二波動とする三波動構成変化日となり、3月9日は3月11日を前にして2016年6月安値水準に近接してきていたということになります。
次に3月11日の位置を見てみましょう。
3月11日終値104.471円は2018年3月安値、2019年1月安値、2019年8月安値に見合う水準となりますが、ここから下落なく上昇幅を出すケースでは下げ三波動を明確化した3月11日までの下落を綾とみなすこともできるということなります。
3月11日終値を中心と置けば、104.471×2-101.176=107.766となり3月13日高値108.501円はこの値段を上抜いています。
しかしながら小さな三波動構成では3月9日から2日、2日、2日の時間関係、V値に見合うもののこれに達せず下げています。これをもって昨年8月安値割れを綾とみなすことはできないということになりました。
3月11日終値104.471円を割り込むようなら下げ三波動重視、107.8円を今一度上抜いていくようならば目先の戻りは考えてよいと判断します。
週足先行スパン下限107.646円、月足基準線107.862円を超えるのと超えないのとではやはり意味が変わってきます。3月9日からの細かい上げ三波継続の可能性が今のところ残されています。均衡表の受動的変化にも注目ください。
日足転換線は3月19日まで104.839円で受動的に変化ありませんが、3月20日105.252円、3月23日105.789円まで上昇してきます。基準線は3月26日まで動きません。
仮に3月13日を上抜けず3月9日を割り込まぬ状態が続くとすれば、4月6日(3月13日から17日目2月20日から33日目)4月9日(2015年高値から2016年安値を第二波動とする変化日)、4月13日(3月9日安値から26日目)などの変化日から改めて方向性が問われてくることになります。
いずれにせよ目先重視すべきは3月24日です。騰落が荒い展開が続く可能性は大であります。注意深く対処ください。
※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。