前回コラムでは各均衡表の状態を整理し、3月2日安値を割るようならば3月11日・24日までの下落を念頭に入れなければいけないと述べました(3月11日を3月8日としてしまいました)。

実際の変動はこれまで重視し続けていた108.5円水準での反発がないまま大きく下落し、3月9日安値101.176円まで下げる結果となっています。2月20日高値からの時間は一波動にすぎず、日足先行スパン下限を中心として7日、7日の時間関係ではありますが下げ幅が出すぎであります。

とはいうものの3月9日安値は、月足遅行スパンに対する先行スパン下限100.711円とわずかしか違いはなく、一旦止まってよい位置ではあります。また3月9日終値は102.423円、2019年4月24日N値102.418円に見合うものであるだけに、今後この水準を割るかどうかが目先の変動としては大事ということなります。

今回は下げ止まりの目途として相場水準の観点から整理しておきます。原則的には三波動構成計算値を重視すべきでありますが、ここまでの変動はやはり108円台相場水準の重要性がはっきりしており各相場水準での計算値、あるいはモミアイ起点からの基本数値は極めて大事なヒントになります。

図表1は昨年5月31日からの変動となります。

【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

5月31日と交わる遅行スパン108.483円を中心と置けばモミアイ下限は104.742円、現時点でこれを大きく割り込んでいますが基本数値201日目3月10日、209日目3月20日の現れ方は注視したいところです。

図表2は2019年1月3日終値107.657円、2019年6月26日安値106.778円をモミアイ相場水準、起点と置いた倍の時間関係となります。

【図表2】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

2019年1月3日終値を中心とした場合のモミアイ下限は、103.09円と現在位置でこれを割り込んでいます。しかし、基本数値301日目3月2日に同水準をつけており、309日目3月12日、317日目3月24日はやはり大事となります。

2019年6月26日安値106.778円を中心とした場合のモミアイ下限は、101.332円と3月9日安値はこれをわずかに割り込んでいますが、見合うものとしてよいでしょう。基本数値183日目でもあり、この観点からは下げ止まってよいポイントではあります。187日目3月13日、以降の基本数値も大事となります。

図表3は昨年8月2日実線と交わる遅行スパン106.916円を相場水準とした場合の時間関係、ここでは対等数値も大事であります。

【図表3】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

2019年6月25日から151日目の基本数値が3月3日同水準、2019年1月3日から6月25日まで152日でもありました。2019年6月25日に至る下落日数は215、188、176、165と165、176の基本数値となっています。165日目3月23日、176日目4月7日となっています。

さて昨年8月安値を大きく割り込んでしまった以上、下げ三波動の時間が確実に影響してくることになりますが、2月20日からは一本の下落にすぎません。

昨年4月高値からの下げ三波動では2月20日から89日の下げ時間を見なければなりませんし(2月20日までの時間が長すぎてしまったため)、2018年高値を起点としてももっとも短いもので5月6日と下げ時間のみ余す状態です。

【図表4】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

さらに長期で見れば2016年12月高値、2017年1月高値を起点とする三波動となりますが、これもまた5月初旬までの下落を見なければならなくなってしまいます。

【図表5】米ドル/円(週足)
出所:筆者作成

さらに長期の時間関係では3月11日、24日が変化日となりますが、現在位置は2016年底値モミアイの水準であるだけに、この水準で踏みとどまれるかどうかがやはり極めて大事ということなります。長期低迷は致し方ないものの、3月11日以降の下落、3月9日安値割れは下げ三波動を強調せざるを得ません。

【図表6】米ドル/円(週足)
出所:筆者作成

これら長期変遷上の変化日と先に触れた変化日の重なりは、より重要性を増すものとしてよいのであります。これだけの下落を短期でなしてきただけに、相場が落ち着くには当然時間を要します。安値割れがないとしても、日足転換線との関係には特に注意してください。

 

※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。