前回2月18日のコラム「米ドル/円、重要変化日2月18日からの騰落に注目」では、2月5日、12日重要変化日の推移から迎えた2月18日変化日位置の重要性に触れ、上げる相場ならばここから出なければならない位置であると述べました。

【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

転換線割れではモミアイ長期化は免れないとしましたが、実際の変動は2月18日終値で日足転換線を割らずに上昇し、2月20日112.224円までの上昇となりました。その後、2月24日基準線水準まで下落し、今日2月25日は割り込んだ転換線までの戻りとなっています。

2月20日までの上昇はこれまでと異なり、上げ三波動の時間内に多くの計算値を達成してきたことに意義がありました。本来ならば上昇相場継続を軸として見ていくべきですが、ここでは少し注意が必要といえるでしょう。

第一には、2月20日高値が1月17日V計算値に見合う位置であり、その後の下落幅が出てしまっていることです。次いで、2月3日NT計算値112.166円(8月26日起点)にも見合うということは、昨年から重視している108円台半ばのモミアイ相場の上限に達したにすぎぬということでもあります。

今一度108円台半ばを試してくる可能性を、2月24日までの下げ幅が示唆してしまっていることであります。

同時に長期変遷上の変化日との関係も大事になってきます。目先においては(2月18日安値を割らない限りは)上げ三波動構成変化日を重視していくことになります。

直近では2月3日安値から9日、9日の今日2月25日が変化日となりますが、明日続伸あれば3月6日、11日までの上昇の可能性が出てくるということになるでしょう。

【図表2】米ドル/円(週足)
出所:筆者作成

長期変遷上の変化日としては3月11日が重なっています。3月変化日で最重要視すべきは3月11日となりますが、この変化日まで上昇継続としてよいかどうかは今日以降の動きにかかっていると言えるでしょう。

基準線は3月9日まで受動的には動かず、10日110.390円、11日110.763円、12日110.878円まで上げ続けます。3月12日に予想される基準線水準は1月8日N値水準でもあり、この点からも3月11日までのモミアイ継続は可能性があります。

転換線は2月28日まで受動的には動きません。

2月18日からの細かい時間関係は3日の上昇、3日の下落で2月24日安値となっていますから、2月24日を割り込まずに推移ならば2月26日、2月28日が変化日となります。目先は28日からの動きに注目すべきといえるでしょう。

この局面でも3日足、9週足は大事です。ご確認ください。

 

※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。