2月4日のコラム「米ドル円、2月の重要変化日と各均衡表の整理」では、2月変化日を2月5日、12日、18日とし、2月5日の反応は12日、18日から方向性が明確化する可能性を孕むものであると述べました。
2月5日ははっきりしなかったものの、2月12日までの上昇後、今日2月18日は受動的に上昇してきた日足転換線との反応を試される局面です。
現時点では転換線を割り込み遅行スパンも悪化しているので、基準線、あるいは先行スパンまでの下落の可能性は考える必要があります。
2月18日は2017年7月高値から一巡環(676日)の時間経過のポイントとなりますが、昨年8月安値から125日目、大きな中間波動として見た上で大事な時間帯でもあります。
図表2は週足です。表記してある数字は日足ローソク足の本数となります。
2016年6月安値から安値切り上げ、2016年12月高値から高値切り下げの大きな中間波動となります。2018年3月安値、あるいは2019年8月安値のようなポイントからは、2016年12月高値に至る上昇日数をチェックポイントとして重視するという考え方になります。
2016年12月高値に至る上昇日数は125日、88日、58日、27日です。昨年10月1日高値決まり、11月14日安値決まり、12月26日高値決まりとなりつつも、常にその後の騰落で否定する形を演じてきました。
特に昨年12月26日は、2017年1月高値から318日、318日の下げ三波動構成変化日と重なるものです。1月8日までの下げ幅は、常識的には下げを示唆するものとなります。
しかし、1月8日安値(2018年10月高値から326日目の基本数値)からの上昇で12月26日高値を上抜いた以上、2016年12月高値からの下げ償却がなされている可能性は考えても良いと言えます。
また昨年12月26日、1月10日は同水準をつけているのですが、重要変化日であっただけに今後の重要な相場水準になる可能性を持ちます。2月18日の相場位置、日足転換線位置もまた同水準であり、上げる相場であれば当然ここから動き出さねばなりません。
1月8日からの三波動の在り方が大事
1月8日からの変動は8日の上昇、12日の下落を経て8日の上昇で2月12日高値、1月17日を上抜くことができていません。
2月27日がこの三波動での変化日となり、2月18日は1月17日から12日、12日の時間関係にあります。そのため転換線割れがはっきりすれば(現時点では割れていますが終値でご確認ください)、下げ相場とならぬまでもモミアイ長期化は避けられないでしょう。
上昇相場継続のためには2月27日までに1月17日高値を上抜く必要があります。今一度1月高値を上抜いてくるようならば、上昇継続の可能性は考えて良いでしょう。
モミアイ継続と見ますが、108.5割れはモミアイ継続ではなく下げ相場です。均衡表悪化では1月高値からの下げ三波動をまず考えることになるのと同時に、昨年8月安値までを第一波動とする下げ三波動を考えねばなりません。
今年1月高値までの時間が長すぎるが故に、少なくとも第一波=第三波動の時間の影響力が出てくることになります。しかし、第一波動として最も短いもので2019年5月高値から8月安値まで69日のため、1月17日からでは時間が余りすぎています。
無論週足、月足では、なお下支えが期待できる値段がありますが、そのことであまり楽観視してもいけない位置であるとの認識です。
※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。