トランプ大統領の一般教書演説が行われました。下院議長の民主党ペロシ氏は、演説が終わると同時に、全米にその様子が放映されている中、演説原稿を破り捨てました。演説の内容に憤慨して、若干感情的になってそうしたようです。しかし「礼儀として、他のやり方をするよりマシだからそうした」という主旨の説明も後でしたようなので、単なる感情的な行動よりも確信的です。

演説の前には、握手に手を差し伸べるペロシ氏と握手を交わさなかったトランプ大統領。ビデオを見ると、無視したのか、視界に入らなかったのか、ちょっと微妙ではあります。二人とも70才を超える大人です。片やアメリカ大統領、片やアメリカ下院議長。ペロシ氏が悪いようにも、どっちもどっちにも見えますが、この二人のやり取りは、いずれにしろ子供たちにとても見せられるような行為ではありません。子供たちの前どころか、一般の大人の社会でも、例えば会社の会議とかでも、そんなことをしたら大変なことになります。

彼の国がそうであるように、我が国でも、いわば日本国の株主総会もしくは取締役会に当たるような場所である筈の国会の様子は、これまたとても子供たちに見せられないような行為がしょっちゅうあります。もちろん両国とも、子供の手本、延いては大人の手本となるような考えと行動を取っている政治家の人もちゃんといるでしょう。醜いところばかりが報道されるのでしょう。しかしそれらを割り引いて考えてみても、やはり酷い。議会は居酒屋でもないし、ましてや自宅の居間でもありません。いい加減にしてくれよ!