二十四節気では今日はまだ大寒ですが、東京の日中は春のような陽気でした。ちょっと外に出た時に、あまりにも穏やかなのでスマホで気温を見たら、なんと18度でした。見回すとチラホラと花も咲いていました。明らかに春がやって来ています。冬来たりなば春遠からじ。これからいいことが増えるでしょう。
立春は来週なので、まだ早いですが、この季節にはこの歌を思い出します。「袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ」-古今集春歌二首目、紀貫之が立春に詠んだ歌です。凍っていた水を立春の風が溶かしていく。ただそれだけの歌ですが、氷という動かない個体が、風という目に見えないエネルギーのようなものに触れられて、水という動きのある液体に変わっていく。春立つという言葉が、キラキラとしたイメージを持たせる。
氷、春の風、溶ける水、そして光。冬から春への再起動、躍動、希望を、思いっきり解き放っている歌です。仕事も、マーケットも、世界情勢も、上に上がっていくイメージを、しっかりと持ちたいと思います。