【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 28239.28 ▼27.88 (12/18)
NASDAQ: 8827.74 △4.38 (12/18)
1.概況
米国市場は新たな材料に乏しいなかで小幅に高安まちまちとなり、ナスダック総合株価指数は連日で史上最高値を更新しました。ダウ平均は24ドル高でスタートするとその後も概ね小幅高で推移しましたが、引けにかけて売りが優勢になると結局27ドル安の28,239ドルと6日ぶりに反落して取引を終えています。また、S&P500株価指数も1ポイント安の3,191ポイントとなりこちらも6日ぶりの反落となっています。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4ポイント高の8,827ポイントと6日続伸となり5日連続で史上最高値を更新しています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち不動産や公益事業、エネルギーなどの5業種が上げ、不動産は1%を超える上昇となりました。一方で資本財・サービスや金融、生活必需品などの5業種が下げ、一般消費財・サービスは変わらずでした。
4.個別銘柄動向
2度の墜落事故を起こした737MAXの生産停止を発表したことで悪材料出尽くしとなりボーイング(BA)が1%余り上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。また、フェイスブック(FB)が目標株価の引き上げを受けて2%余り上げたほか、2020年後半に量産車のモデル3を中国で20%程度値下げすると伝わった電気自動車のテスラ(TSLA)も4%近く上げ上場来高値を更新しています。さらに製薬のイーライリリー(LLY)は通期の業績見通しが市場予想を上回ったことで3%以上上昇しました。一方で物流大手のフェデックス(FDX)が急落し10%安となっています。決算が市場予想を下回ったうえ、通期の1株利益見通しを下方修正したことが嫌気されました。
5.為替・金利等
長期金利は0.04%高い1.92%となりました。ドル円は109円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場が小幅に高安まちまちとなったことから本日も小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか金融政策に変更はないとみられますが昼頃に日銀の金融政策決定会合の結果が発表される予定で注目されます。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)