前回はバランス型ファンドの問題点を指摘し、早く「卒業」することを提案しました。
>>バランス型ファンドから「卒業」しよう(その1)

では、バランス型ファンドを使わないとしたら、どのような資産運用をすれば良いのでしょうか?

私の結論は、銘柄選択や投資タイミングに時間とコストをかけるのを止め、低コストのインデックスファンドを組み合わせて、自分でアセットアロケーションをすることです。

50%ルールを原則にする

まず、考えなければならないのは、円資産と外貨資産の比率です。これは、円高円安の見通しによって決めるべきだと思います。円高を予想するなら円資産の比率を高めに、逆に円安を予想するなら外貨資産を高めに保有するのが合理的。そして、もし円高か円安か全く予想がつかないのであれば、円資産と外貨資産を50%ずつ持つのが原則になります。

また不動産のような借り入れが活用できる資産は、借入金額を差し引いた金額がアセットアロケーションの比率になります。

インデックスファンドを使って10万円で「人体実験」してみる

金融資産だけでアセットアロケーションを行うシンプルなケースを考えてみましょう。株式、債券そして不動産(REIT、不動産投資信託)に関して、どのように保有するかを決めていきます。

マネックス証券をはじめとするネット証券には、販売手数料がかからない、信託報酬率の低いインデックスファンドが品ぞろえされています。これらを使えば、すぐにポートフォリオを作ることができます。

3つの資産それぞれに円と外貨がありますから、合計で6つの箱を作ることができます。そこに何%ずつ資産配分するかを決めれば、アセットアロケーションは完成します。

例えば、こんな感じです。

金融資産を使ったアセットアロケーションの一例

日本株式 1万円(10%)
日本債券 3万円(30%)
外国株式

 先進国株式 1万5000円(15%)
 新興国株式 1万5000円(15%)
外国債券
 先進国債券 5000円(5%)
 新興国債券 5000円(5%)
国内REIT 5000円(5%)
海外REIT 5000円(5%)
待機資金(MRF)1万円(10%)

待機資金を除くと、円資産と外貨資産の比率は、丁度半分ずつになります。実物不動産や暗号資産などが入ってくれば、さらに複雑化していきますが、基本的な考え方は変わりません。

アセットアロケーションは柔軟に変更して問題ない

アセットアロケーションは、いちど決めたら永遠に変えないものではなく「やりながら考える」が重要です。始めてみてもっと良い方法が見つかったら変更していけば良いのです。

最初の一歩が不安な人は、上記の配分比率を真似て、例えば10万円から始めてみましょう。

そして、やりながら結果を見て新しい情報を収集し、時間をかけて自分の理想のアセットアロケーションを完成させていきましょう。

銘柄選択や投資のタイミングに時間をかけるより、このように資産配分をどうするかを試行錯誤する方が、投資の成果は上がると私は思います。

「楽しい投資」より「儲かる投資」を実践しよう

確かに、アセットアロケーションを考えることは、銘柄選択や投資タイミングの検討よりつまらないかもしれません。しかし、私が個人投資家にお勧めしたいのは「楽しい投資」ではなく「儲かる投資」です。

自分に合ったアセットアロケーションが完成すれば、それが「儲かる投資」を長期的に実現してくれるはずです。