【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 26573.04  ▼343.79 (10/1)
NASDAQ: 7908.69  ▼90.65 (10/1)

1.概況

昨日の米国市場は9月のISM製造業景況指数が2009年6月以来の低水準で米製造業の景気悪化が鮮明となったことを受け大きく下落しました。45ドル高と上昇して始まったダウ平均は一時は130ドル高近くまで上げ幅を広げましたが低調なISM製造業指数を受け上げ幅を縮めてマイナスに転じると、その後は大きく下げ幅を広げる展開となりました。一時は354ドル安まで下落したダウ平均は結局343ドル安の26,573ドルと安値圏で取引を終えました。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も90ポイント安の7,908ポイントと反落しています。

2.経済指標等

9月のISM製造業景況指数は47.8と好不調の境目となる50や市場予想を下回って前月から悪化しました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが下落しました。中でも資本財・サービス、素材、エネルギー、金融は2%を超える下落となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均を構成する30銘柄のうち26銘柄が下げました。ISM製造業指数の悪化を受け景気敏感株が特に売られてスリーエム(MMM)、ダウ(DOW)、シスコシステムズ(CSCO)、キャタピラー(CAT)が3%を超える下げとなりました。一方でビザ(V)やアップル(AAPL)などは上昇しました。ダウ平均構成銘柄以外では、オンライン証券大手のチャールズ・シュワブ(SCHW)が米国株式等の取引手数料を無料にすると発表し収益悪化懸念から10%近く下落しました。競合のイートレード(ETFC)も16%超急落しました。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%低い1.63%となりました。ドル円は107円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株安を受け反落してのスタートが予想されます。日経平均が底堅さを見せ22,000円回復を窺える位置で踏みとどまれるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)