【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26916.83 △96.58 (9/30)
NASDAQ: 7999.34 △59.71 (9/30)
1.概況
昨日の米国市場は米政権が対中投資制限について報道が不正確であると否定したことで米中対立への懸念が後退し反発しました。32ドル高と上昇してスタートしたダウ平均は徐々に上げ幅を広げると一時は178ドル高まで上昇しました。引けにかけて上げ幅を縮めたダウ平均は結局96ドル高の26,916ドルで取引を終えました。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も59ポイント高の7,999ポイントと反発しています。
2.経済指標等
9月のシカゴ購買部協会景気指数は47.1と好不調の境目となる50や市場予想を下回って前月から悪化しました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーと金融を除く9業種が上昇しました。情報技術が1%超上昇したほかヘルスケアや一般消費財も1%近く上昇しました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均を構成する30銘柄のうち19銘柄が上げました。中でも証券会社がiPhoneの出荷見通しを引き上げたアップル(AAPL)が2%超上昇して上昇率トップとなりました。また、メルク(MRK)はがん治療薬の有望なデータが好感されて1.5%高となりました。ダウ平均構成銘柄以外では対中投資制限や米国の証券取引所に上場している銘柄の上場廃止が検討されていると報じられたことで前日に急落したアリババ(BABA)が反発しました。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%低い1.66%となりました。ドル円は108円近辺で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受け反発してのスタートが予想されます。日経平均が先週までの堅調さを取り戻し22,000円の節目に再び接近できるか注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)