東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は78円安の2万2020円と小幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も下落しましたが新興市場のマザーズ指数は小幅に上昇しています。昨日の米国市場で主要指数が下落したこと、ドル円が107円近辺まで円高に振れたことを受け日経平均は137円安の2万1961円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に下げ幅を広げると一時は192円安まで下落しました。その後円高進行が一服したこともあり日経平均は下げ幅を縮めて前場を110円安で終えました。日経平均は後場に入ると2万2000円の節目を挟んでの推移となり大きな値動きの出ないまま78円安で取引を終えました。

東証1部の売買代金は2兆1707億円となりました。東証33業種は電気・ガス業や空運業、医薬品などの13業種が上昇しました。一方でその他製品や機械、証券商品先物などの20業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は下落した銘柄が多くなりました。売買代金トップの任天堂(7974)が4.3%の大幅安となったほか、ソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)、ファーストリテイリング(9983)、キーエンス(6861)、三菱UFJ(8306)が下落しました。任天堂は発売した新型ゲーム機の「スイッチライト」の販売が低調であるとの一部報道を受け売られました。一方でコロプラ(3668)、ソニー(6758)、村田製作所(6981)、武田薬品(4502)は上昇しました。スマートフォン向けゲーム「ドラクエウォーク」の好調が伝わり連日大幅高となっているコロプラは本日も6.5%高となりました。

その他材料が出たところでは、3-8月期の営業利益が前年同期比2%減程度だったとの観測報道が出たニトリホールディングス(9843)が4%安と大きく下落しました。足元で年初来高値を更新していたこともあり利食い売りに押されたようです。一方で株式分割と株主優待の変更を発表し実質的に優待が拡充されることになった「業務スーパー」等を展開する神戸物産(3038)は3.3%高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日本市場は米株安と円高を受け小幅に反落しましたが、2万2000円の節目を維持する底堅さを見せました。引き続き米中の貿易交渉に関する報道やドル円動向をにらみながらの展開となりそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)