前回のコラム「米ドル/円の重要変化日、現在位置からの騰落に注目」では、9月17日を重視しこの変化日までの上昇の有無が大事であるとしました。

【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

9月17日までの上昇あれば、値段はともかく今後の上昇を示唆するものにはなると述べました。しかし、実際の変動は9月18日108.475までの上昇後9月20日まで下げる結果となっています。

9月18日高値は5月31日実線と交わる遅行スパン108.483に見合うものであり、現時点では6月25日安値を相場水準とする時間関係を重視していますが、5月31日からの時間もまた今後大事であるとわかります。

5月31日から基本数値83日目が今日9月24日、4月高値からの下落時間89日を重視するならば89日目10月2日が変化日となります。

日足均衡表基準線は10月2日に急激に上昇することが想定されますから、9月25日、27日と同様に10月2日も注目すべきと言えます(9月高値を上抜く変動でない限りは必ず基準線と接してくることになります)。

ここまで最重要視すべきは10月25日としていますが、9月変動ももうじき終了ということですので今回は9週足、週足、9ヶ月足、月足での均衡表を確認しておきましょう。

図表2は9週足となります。

【図表2】米ドル/円(9週足)
出所:筆者作成


先々週19陰連後の陽転となったものの、先週はまた陰転してしまいました。ただし週足転換線以上で推移ならば、今週から陽連は続くことになります。

9週足では長期陰連後(9陰連以上)の陽連では特に4陽連、5陽連後の陰転は要警戒となります。重視する10月25日は5陽連目となりましてこの点でも変化日の重要性は認識しておかねばなりません。

続いて週足です。

【図表3】米ドル/円(週足)
出所:筆者作成

週足均衡表では基準線、転換線ともに横ばいを続けていますが、来週転換線はわずかながら下げることになります。

現在の週足転換線は6月25日安値水準であり、相場水準それ自体を下げるか否かという局面にあることがわかります。目先9月18日高値を上抜き、8月1日高値に達するようなら転換線の下落はありません。

基準線はあと4週は動きませんが10月25日変化日週から受動的に下げ始めることが分かります。

9週足、週足均衡表では上昇相場の条件は6月25日安値を割らぬこと、同時に10月25日から下げぬことがとにかく大事であります。

図表4は9ヶ月足です。

【図表4】米ドル/円(9ヶ月足)
出所:筆者作成

現時点で5陰連目となりますが9月終値が109.615以上でなければ陰線のままとなります。
10月終値108.315以上、11月終値113.383以上でなければ陰連は続くことになりましてこの点でも5月31日遅行スパン水準は大事と言えます。

最後に月足です。

【図表5】米ドル/円(月足)
出所:筆者作成


月足均衡表での問題点は、8月、9月のいずれの高値も受動的に下げる転換線に頭を押さえられていることであり、6月25日安値水準の維持では決して上昇相場には至らないのです。

従って今週変化日は多々あるものの、大きな方向性の変化につながるとは考えにくいものがあります。

結論としては、6月25日安値からのモミアイ継続となりますが、現在位置からの6月25日安値割れはモミアイよりもむしろ下げに直結するものとなります。その点のみ注意を。


※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。