前回9月10日掲載のコラム「米ドル/円は9月17日を重視」で、

「軸とすべきは9月17日までの上昇か底値モミ継続かであり、明日変化日ではこの点明らかにはなるでしょう。

9月17日までの上昇あれば、値段はともかく今後の上昇相場の可能性を示唆するものにはなります。最重要視すべきは10月末でありますが、安値からの戻りがどこまであるかでその後の相場の規模は変わってくるのであります。

今週変動では計算値と均衡表のみ注目しておけば良いでしょう」

と述べました。

実際の変動は、9月13日108.258円までの上昇後、陽線で押しを入れ、9月17日9時現在、13日高値を上抜けぬ状態にあります。

重視する9月17日は、2018年11月高値から105日の下落に対し、2019年4月高値から105日目の下げ三波動構成変化日、また、2013年4月2日から2016年6月安値まで840日に対し、2016年6月安値から840日目の上げ三波動構成変化日が重なるものとなります。

直近変動に併せてみれば、8月26日安値から17日目の基本数値、これは8月1日からの下落日数18日に見合うものでもあります。

先週の変動で、安値から9月13日まで9日間の上昇力があったことは評価できるものです。下げ相場化は考えにくくなったものの、現在位置から押しを入れる可能性は押さえておくべきです。

また、現在位置から13日高値を上抜いた場合は、8月安値以降の細かい上げ三波動を重視するほかありませんが、いずれにせよ10月25日重視に変わりはありません。

先週の変動では9週足がようやく陽転しましたが、今週は107.713円以上で陽連が続きますが、来週は108.671円以上でなければ陽連とはなりません。

週足転換線は106.876円、これはほぼ6月25日安値水準であり、10月重要変化日まで6月25日安値水準での底値モミの在り方を軸とすることとなります。

【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

6月25日からの時間経過では51日目の基本数値が9月3日安値であり、8月1日高値を上抜かない限りは6月25日からの基本数値は大事な変化日となります。

9月は9月23日、9月25日が大事となりますが、これら変化日での反応には特に注意が必要です。

10月1日まで日足基準線は受動的には変化しません。下げるケースでは現在の基準線を割らぬことが極めて大事です。

【図表2】米ドル/円(9週足)
出所:筆者作成

図表2は先週までの9週足となります。

何とか陽転があったものの、先に述べたように今週107.713円以上で陽連となります。

しかしながら、来週108.671円以上でなければ陰転してしまうことになり、9陽連を今後出すためには週足基準線を割らずに重要変化日から下げぬことがとにかく大事となります。

先週末までの上昇は今後の上昇の柱にはなり得るものの、直ちの上昇が考えにくいことは9週足9ヶ月足からも明らかであることをよくご確認ください。

【図表3】米ドル/円(9ヶ月足)
出所:筆者作成

※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。