東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は40円安の2万1960円と11日ぶりに反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数がいずれも下落しています。

昨日の米国市場で主要指数が小幅に上昇したことを受け日経平均は13円高の2万2014円と小幅に上昇して寄り付きました。前場の日経平均は今夜に連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を控える中様子見姿勢が強く昨日の終値を挟んだ小幅な値動きに終始しました。前場を11円高で終えた日経平均は後場に入るとまもなくマイナスに転じて一時は59円安まで下げ幅を広げました。その後も小幅なマイナス圏での推移が続いた日経平均は結局40円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆2374億円となりました。東証33業種は電気・ガス業や海運業、サービス業などの7業種が上昇した一方で鉱業や石油石炭製品、鉄鋼、パルプ・紙などの26業種が下落しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップのリクルートホールディングス(6098)が2.1%高となったほか、任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、コロプラ(3668)、ソフトバンク(9434)がいずれも上昇しました。中でもコロプラはスマホ向けゲーム「ドラクエウォーク」の好調が伝わり昨日14%超上昇したのに続いて本日も5%近く上昇しました。一方でソフトバンクグループ(9984)、ソニー(6758)、トヨタ自動車(7203)、三菱UFJ(8306)、村田製作所(6981)が下落しました。中でも米投資ファンドが求めていた半導体事業の分離提案を拒否することを表明したソニーは2.2%安となっています。

昨日サウジアラビアのエネルギー相が今月末までには原油生産量が産油施設攻撃前の水準に戻るとの見通しを発表したことを受け原油先物価格が急落しました。これを受けて昨日急騰した石油関連銘柄が大きく下落しました。国際石油開発帝石(1605)が4.2%安、JXTGホールディングス(5020)が2.9%安、コスモエネルギーホールディングス(5021)が8.4%安などとなっています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は11営業日ぶりに反落しました。日経平均の下落率は0.2%ですが、TOPIXの下落率は0.5%とやや大きくなりました。東証1部の上昇銘柄数602に対し下落銘柄数は1,466と幅広い銘柄が売られた印象で利益確定売りが進んだようです。日本時間今夜3時にFOMCの結果発表が行われます。利下げが実施されることはほぼ確実視されており、年内の再利下げが示唆されるのかなど注目されます。また、明日のお昼頃には日銀の金融政策決定会合も予定されています。

(マネックス証券 プロダクト部)