【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26797.46 △69.31 (9/6)
NASDAQ: 8103.07 ▼13.75 (9/6)
1.概況
米国市場は高安まちまちとなりました、ダウ平均とS&P500株価指数は米中の貿易協議進展への期待が引き続き相場を支え3日続伸となりましたが、時価総額の大きいフェイスブック(FB)やアルファベット(GOOGL)が売られたことでナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落となりました。ダウ平均は62ドル高でスタートするとまもなくしてマイナスに転じましたが、19ドル安で下げ渋ると持ち直し昼過ぎには132ドル高まで買われました。その後やや上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局69ドル高の26,797ドルで取引を終えています。また、S&P500株価指数も2ポイント高の2,978ポイントとなりました。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は13ポイント安の8,103ポイントとなっています。
2.経済指標等
8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比13万人増に止まり市場予想を下回りました。一方で平均時給は前年同月比3.2%増となり市場予想を上回りました。失業率は前月から横ばいの3.7%となり市場予想と一致しています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや素材、生活必需品などの8業種が上げました。一方で公益事業とコミュニケーション・サービス、情報技術の3業種が下げています。
4.個別銘柄動向
フェイスブックが2%近く下げたほか、アルファベットも小幅に下落しました。ニューヨーク州など複数の州と地区がフェイスブックを反トラスト法違反で調査すると発表したうえ、アルファベット傘下のグーグルに対しても近く調査を始めると伝わったことが嫌気されました。一方で決算が市場予想を上回る増収増益だったことや、通期の業績見通しが引き上げられたことでスポーツ衣料のルルレモン・アスレティカ(LULU)が8%近く上げています。
5.為替・金利等
長期金利は変わらずの1.56%となりました。ドル円は106円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
先週末の米国市場が高安まちまちとなったことから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が200日移動平均線(先週末時点で21,226円)を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)