東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は114円高の2万677円と3日続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け、日経平均は42円高の2万605円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を広げるとまもなく119円高まで上昇しました。その後はやや上げ幅を縮める時間帯もありましたが、持ち直すと前場を79円高で終えました。日経平均は後場に入っても高値圏で堅調に推移すると引けにかけて上げ幅を広げて一時は120円高まで上昇し、結局114円高と1日の高値圏で取引を終えました。

東証1部の売買代金は1兆5837億円となりました。東証33業種は不動産業や金属製品、サービス業、海運業などの31業種が上昇しました。一方で電気・ガス業と空運業の2業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。ZOZO(3092)が6.6%高となったほか、キーエンス(6861)、任天堂(7974)、ソニー(6758)、トヨタ自動車(7203)、KLab(3656)、資生堂(4911)、ソフトバンク(9434)がいずれも上昇しました。一方で売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)は1%弱下落し、ファーストリテイリング(9983)も小幅に下げています。

その他材料が出たところでは、大幅増配予想と自社株買いを発表した居酒屋チェーンの串カツ田中ホールディングス(3547)は4.3%高となりました。また、ラーメンチェーンの幸楽苑を運営する幸楽苑ホールディングス(7554)とミドリムシの入った「ユーグレナつけめん」の販売で提携すると発表したユーグレナ(2931)は6%の大幅高となりました。幸楽苑ホールディングスも2%高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

米国株高を受け日経平均は3日続伸しました。市場の悲観心理がやや後退している印象です。東証1部の売買代金は連日で1兆5000億円台と薄商いが続いています。市場はパウエルFRB議長の講演待ちという雰囲気のようです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)