上昇トレンドライン上での上昇基調は崩れていない

日経平均は7月18日安値を下回り、21,000円を再び割り込む展開となっています。前回のコラム「7月18日の日経平均大幅安は3月と同じか?」で案内した、21,350円~21,000円の要注意水準です。

8月2日の大幅安は、3月8日や3月25日、7月18日の下落時と同じ水準であり、要注意水準で同じような下げ方をまたやってしまいました。これまで7月18日までの3回は下げ過ぎた反動によって、短期的な反発につながりましたが、今回はさらに下に突っ込む展開となっています。

次の下値メドは、20,650円~20,300円レベル。6月4日安値(20,289円)前後のフシとなります。そこで下げ止まるような緩い勢いではないですが、長期のフシも近くを通っているため、重要な水準といえます。

そもそも、昨年10月高値(24,448円)~直近安値(18,948円)までの下落幅5,500円は、昨年1月高値(24,129円)~3月安値(20,347円)までの下落幅3,782円を上回ってしまったため、今に至ってバランスを崩す格好になっています。

しかし、2015年6月高値から2016年6月安値までの下落幅6,088円(アベノミクス相場の中で比較的大きな調整)を上回って下げていません。

つまり、今のようなもみ合いが長くなる可能性が高まったといえども、アベノミクス相場が始まる直前の2012年安値水準を起点に2016年安値を通る右肩上がりの上昇トレンドライン上での上昇基調は崩れていません。

【図表1】日経平均(月足)
出所:株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

2019年は日柄調整の動きにとどまる可能性

近視眼的に相場をみていると、足元の動きに左右される傾向がどうしても強くなります。

しかし、忘れてはいけないのは、2008年10月安値を起点とした上げ相場において、バブル崩壊後の戻り高値で最も高かった1996年高値(22,700円台)をすでに上回ったことであり、昨年の24,000円台の高値はそのような意味のある高値であったということです。

2019年は日柄調整というイメージの動き方にとどまる可能性もありますが、2020年以降の強気相場につながるとみています。

7月相場の高値と安値の差は830円程度にとどまり、2017年7月以来の狭い値幅となりました。低いボラティリティはいずれ高いボラティリティを生むことになり、年末に向けての方向性は8月~9月に発散した方向になる可能性が高いのです。

そのため、ここから下方向に発散することとなれば見方が少し弱い方向に変わってきますので、短期的にも長期的にも今が正念場と言えます。