イランが、金(ゴールド)を裏付けとする仮想通貨の開発を計画していて、イラン中央銀行もそれを承認しているとのこと。更にイランは、仮想通貨のマイニングを政府として正式に承認し、仮想通貨取引を含む事業も正式な産業として認めたとのこと。フェイスブックの提唱する世界中で使えるデジタル通貨「リブラ」に対して先進諸国の政府・中央銀行が大きく反発する中、いいか悪いかは別として、イランはこの分野で一気に先に行こうとしているように見えます。
金を裏付けとする仮想通貨とは、恐らく最初は通貨の価値の100%を金で担保して、その信任を保証し、いずれ流動性が高まり市民権を得れば、徐々にその担保率を下げていき、イランとして低コストで世界で通用する、即ちイランと多国間の貿易とかに使える、通貨を創出しようとしているのではないでしょうか。仮想通貨絡みの話は、なべてこのような連関があり、何かを止めようとするとアンダーグラウンドに逃げてしまう、というイタチごっこのようなところがあります。なので、規制ばかりするよりも、うまく共存していき、ちゃんとその内容を社会・国家・世界として管理できるようにすることが、私は大切だと思っています。
イラン通貨が世界中で流通するよりも、リブラが流通する方が、遙かに安心ではありませんか?リブラにはフェイスブックだけでなく、世界を代表する大企業群が参加してます。うまくリブラと折り合うことを、伝統的な政府や中央銀行の方々は、もっと真剣に考えるべきではないでしょうか?