前回のコラムでは6月5日からのモミアイ相場であると捉え、対等数値、基本数値で放れのポイントとしての変化日を提示しました。
7月16日転換線までの反発を見せたものの、そのまま基準線、6月5日安値水準を割り込み7月18日107.212円までの下落後、7月23日7時現在基準線位置につけています。
7月18日までの下落は7月10日から小さな三波動をなしており、計算値内の収まっているだけに下げを明確化せずに済んでいますが、このまま受動的に下げる転換線を超えられぬまま下げるようなら大いに注意が必要となります。
今日7月23日は極めて大事な変化日であり、現在位置からの方向は目先においても大勢観上も大事であることまずご確認ください。
7月23日は2016年12月高値から一巡環676日目となりますが、4月高値から65日目の基本数値となっています。
6月25日安値位置は2018年10月安値から高値切り下げ、安値切り上げのP波動とみることができますが、ほぼP計算値水準であり、6月25日安値割れは2018年10月高値からの下げ三波動計算値への下落を示唆することとなります。
2018年10月から1月安値まで65日の下落、4月高値まで80日の上昇、4月高値から65日目が7月23日ですから、7月23日以降の下落は更に80日の下げ時間が影響する可能性を示唆するものとなります。
また、6月25日までを第一波動とする下げ三波動構成変化日は7月30日、8月5日、8月26日、最大では9月10日まで下げ時間が勘案されることとなりますが、現時点では6月5日からのモミアイであります。
下げが明確化するとすれば7月30日以降(5月21日から26日の下落に対し26日間の底値固めができるかどうか)ということになるでしょう。
逆に上げるケースでは日足先行スパン、週足均衡表(来週まで受動的に下げる)はともかく、月足先行スパン、転換線を上抜くにはよほどの上昇力を必要し、直ちに出発できる状況ではありません。日足転換線を上抜いたとしても7月30日、8月1日、5日と細かく対処すべきです。
今一度、一巡環(676日)のドル円における現れ方をご確認ください(2019年5月21日掲載コラム「米ドル/円相場を一巡環経過から見る」参照)。
2015年高値からの変動は高値切り下げ、安値切り上げのP波動の連続であり、重要な高安からの一巡環経過は常に大事なヒントを提示し続けてきています。今回も同様で、2019年1月31日安値108.498円よりも下の水準でのモミアイ(6月5日安値)を演じていることは、やはり懸念要素と言えるでしょうか。
直近では、5月31日と遅行スパンの交わりが108.483円で為されています。この水準でのモミアイ後の上昇ならば、2015年来の大きな中間波動(P波動)継続により妥当性が出てくるものとなります。しかし、現在位置からの上昇ならば、8月2日先行スパン下限を上値の限界としかねません(4月高値から45日の下落に対し5月31日から45日目)。
7月10日の高値決まりは、5月31日からの、もしくは6月5日からのモミアイ相場ととらえても、変化日での高値決まりを演じてしまっています。それだけに、今週、来週の変動は場合によっては下げを極端化するものとなります。
前回のコラムで述べた9週足ですが、今週も恐らく陽転出来ず13陰連となります。来週108.311円以上になればようやく陽転できますが、今週下げるようなら17陰連は確実となります。
また、9週足は来週陽転できたとしても、109円台で安定せねば陽連継続は難しいことがわかります。直ちに(安値から9日以内に)109円を超えることがない限り、モミアイ継続か下げを軸にせざるを得ない相場位置と言えるでしょう。
※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。