【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 26727.54  △8.41 (6/24)
NASDAQ: 8005.70  ▼26.01 (6/24)

1.概況

米国市場は週末に米中首脳会談を控え様子見となるなか小幅に高安まちまちとなりました。8ドル高でスタートしたダウ平均はまもなくして87ドル高まで上昇しましたが、その後は上げ幅を徐々に縮める展開となり結局8ドル高の26,727ドルと小幅に反発して取引を終えています。一方でS&P500株価指数が5ポイント安の2,945ポイントと続落となったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も26ポイント安の8,005ポイントとこちらも続落となっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや一般消費財・サービス、ヘルスケアなどの6業種が下げ、エネルギーは1%近く下落しました。一方で素材や生活必需品などの5業種が上げています。

4.個別銘柄動向

ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)が投資判断と目標株価の引き上げを受けて1%余り上昇しました。また、農機・建機のディア(DE)も投資判断と目標株価の引き上げを好感して1%以上上げたうえ、ドーナツ店などを展開するダンキン・ブランズ・グループ(DNKN)も投資判断と目標株価の引き上げを受けて2%近く上げています。

一方で物流大手のフェデックス(FDX)が一部顧客向けの航空便を値下げしていると伝わったことで3%近く下げました。製薬大手のブリストル・マイヤーズスクイブ(BMY)はバイオ製薬のセルジーン(CELG)の買収遅れが嫌気され7%以上下げています。セルジーンも5%を超える下落となりました。

5.為替・金利等

長期金利は0.04%低い2.01%となりました。ドル円は107円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場が高安まちまちとなるなど新たな買い材料に乏しいことから本日の日本市場は軟調なスタートが予想されます。こうしたなか昨日に4年半ぶりの低水準となった東証1部の売買代金に回復がみられるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)