日経平均は選挙投票日の前後30日が右肩下がりに
来週から早くも6月相場。夏には参議院選挙が予定されています。元号が令和に改元されて初めて行われる通常選挙。今回、改選組が任期満了を迎えるのは7月28日です。
投票日は、任期満了日の前30日以内に実施するよう規定されているようで、日曜日に限れば、6月30日、7月7日、14日、21日の4つが候補となります。ただ、6月28日~29日は大阪でG20サミット首脳会議という重要なイベントがあります。
G20が終わった直後の公示→7月21日の投開票が濃厚なのかもしれません。2013年と同じ日程が予想されます。
参議院選挙日の前後の日経平均は過去どう動いたか? 例えば、図表1の投票日の前営業日(おおむね金曜日)を「1」として前後30日の指数化推移を見ると、1990年以降にあった9回の平均、2001年以降の6回の平均で見ても、選挙投票日の30日前から30日後まではほぼ右肩下がり。
【図表1】参議院選挙日前後の日経平均の動き(指数化推移)
選挙後は8月決着を念頭に駆け引きが激しくなるか
この時期の季節的な要因はあるかもしれませんが、選挙後は元本割れになるケースが多いことがわかります。
過去の事例を今年に当てはめると、年初来高値更新は少しハードルが高そう。今回の日米首脳会談では、日米貿易交渉について参議院選挙前の決着は免れました。ただ、選挙後は8月決着を念頭に駆け引きが激しくなるようです。