東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は298円高の2万2169円と大幅に続伸し昨年の12月4日以来約4ヶ月ぶりに2万2000円の節目を回復しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。先週末の米国市場で主要指数が大幅に上昇し、ドル円が円安に振れたことを受け日経平均は252円高の2万2122円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後も高値圏で堅調に推移すると一時は340円高まで上昇しました。前場を320円高で終えた日経平均は後場に入っても堅調な推移が続き大きな値動きの出ないまま298円高と大幅に上昇して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆3924億円となりました。東証33業種は全業種が上昇しました。中でも鉱業や倉庫運輸関連、保険業、機械、非鉄金属などが高い上昇率となりました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが上昇しました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が3%超上昇したほか、任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、ソニー(6758)、キーエンス(6861)、トヨタ自動車(7203)、三井住友(8316)、安川電機(6506)がいずれも上昇しました。一方でスズキ(7269)と武田薬品(4502)が下げています。材料が出たところでは、喫茶店等を展開するドトール・日レスホールディングス(3087)が7%の大幅高となりました。12-2月の営業利益が前年同期比16%増と堅調だったほか、今期の業績予想を増収増益と発表したことが好感されました。一方で求人メディア「バイトル」を展開するディップ(2379)は今期の業績予想を前期比で営業減益と発表したことが嫌気され18%近い大幅安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

週初から気持ちの良い上昇となった日経平均は約4ヶ月ぶりに2万2000円の節目を回復しました。経済指標の改善を受け米国経済や中国経済への不安が後退し、マーケットがリスクオンに傾いた印象です。日経平均が2万2000円の節目を回復して一服感が出るのか、このまま上値を追っていくのか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)