【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 26424.99  △40.36 (4/5)
NASDAQ: 7938.69  △46.91 (4/5)

1.概況

米国市場は良好な米雇用統計を好感して上昇しました。ダウ平均は42ドル高でスタートすると取引開始直後に102ドル高まで上昇しましたが、上げ幅を縮めると昼過ぎには13ドル安と小幅にマイナスとなる場面もみられました。しかし、直ぐに持ち直すとその後は取引終了まで小高く推移し結局40ドル高の26,424ドルと3日続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も46ポイント高の7,938ポイントと反発しています。

2.経済指標等

3月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比19万6000人増となり市場予想を上回りました。一方で平均時給は前年同月比3.2%増となり市場予想を下回っています。失業率は前月から横ばいの3.8%と市場予想と一致しています。また、2月の米消費者信用残高は151億8842万ドル増に止まり市場予想を下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち素材を除く10業種が上げ、エネルギーと公益事業が1%以上上昇しました。

4.個別銘柄動向

原油価格の上昇を受けてシェブロン(CVX)が1%以上上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなったうえ、エクソンモービル(XOM)も堅調でした。そのほかのダウ平均構成銘柄では、音楽配信サービスの米国の有料会員数がスポティファイ・テクノロジー(SPOT)を上回ったと伝わったアップル(AAPL)や目標株価の引き上げがあったマクドナルド(MCD)なども堅調で、マクドナルドは上場来高値を付けています。一方で前日に5%近く上げていたダウ(DOW)が利益確定の売りで4%以上下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。投資判断の引き下げを受けてインテル(INTC)も軟調でした。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%低い2.49%となりました。ドル円は111円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が3月4日に付けた年初来高値(21,822円)を更新し、200日移動平均線(先週末時点で21,911円)を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)