【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 25516.83 △14.51 (3/25)
NASDAQ: 7637.54 ▼5.13 (3/25)
1.概況
昨日の米国市場は引き続き世界的な景気停滞懸念が相場の重石となるなかで、主要指数は高安まちまちでした。11ドル安でスタートしたダウ平均は寄り付き後も下げ幅を広げると一時は130ドル安まで売られました。その後は売られ過ぎとの思惑も出たのか値を戻しプラスに転じると100ドル高まで上昇する場面もありました。しかし再びマイナスに転じるなどやや不安定な値動きとなったダウ平均は結局14ドル高の25,516ドルと小幅に上昇して取引を終えました。
一方でハイテク株比率の高いナスダック総合指数は5ポイント安の7,637ポイントと続落したほか、S&P500も2ポイント安の2,798ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P業種別株価指数は情報技術や金融、コミュニケーション・サービスなどの7業種が下げました。一方で一般消費財、資本財・サービス、公益事業、不動産の4業種が上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中18銘柄が下落しました。定額制の動画サービスなどへの参入を発表したアップル(AAPL)は1.2%安と売られました。その他にもダウ・デュポン(DWDP)、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)が1%を超える下げとなりました。一方でボーイング(BA)やキャタピラー(CAT)が堅調で相場の支えとなりました。
5.為替・金利等
米長期金利は引き続き安全資産への需要が高まり前日比0.04%低い2.40%となりました。ドル円は110円近辺で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場で主要指数は高安まちまちとなりましたが、ドル円が比較的しっかりしていることや昨日の大幅安の反動から本日の日経平均は反発してのスタートが予想されます。買い一巡後に堅調さを持続できるのか、それとも昨日の弱い地合いが続くのかが注目されます。中国市場動向もポイントの1つとなりそうです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)