【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 25887.38  ▼26.72 (3/19)
NASDAQ: 7723.95  △9.47 (3/19)

1.概況

米国市場は連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を20日に控えるなか小幅に高安まちまちとなりました。73ドル高でスタートしたダウ平均は寄り付き後も堅調に推移すると一時は195ドル高まで上昇しましたが、FOMCの結果発表を翌日に控えることや米中の貿易交渉の進展を懸念する報道があったことも重しとなり取引終盤にかけて上げ幅を縮めました。100ドル安近くまで売られる場面もあったダウ平均は結局26ドル安の25,887ドルと小幅に反落しています。

S&P500も0.3ポイント安とわずかに下落しましたが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は9ポイント高の7,723ポイントと上昇しています。

2.経済指標等

1月の耐久財受注は前月比0.3%増加しましたが市場予想は下回りました。1月の製造業受注指数も前月比0.1%増となりましたが市場予想を下回っています。

3.業種別動向

S&P業種別株価指数は公益事業や金融、資本財・サービスなどの8業種が下げました。なかでも公益事業は1%超下げています。一方でヘルスケア、一般消費財、情報技術の3業種が上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は15銘柄が上昇、15銘柄が下落しました。ファイザー(PFE)やウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)が1%超上昇したほか、ジョンソン・エンド・ジョンソ(JNJ)やユナイテッドヘルスグループ(UNH)も1%近く上げています。一方でウォルト・ディズニー(DIS)が3%近く下げたほか、ベライゾン(VZ)やアップル(AAPL)も軟調でした。ダウ平均構成銘柄以外ではエヌビディア(NVDA)が4%高となったほか、アマゾンドットコム(AMZN)やFB(FB)、アルファベット(GOOGL)などハイテクの一角が堅調でした。

5.為替・金利等

米長期金利は0.01%高い2.61%となりました。ドル円は111円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場が高安まちまちで支援材料になりにくいなか、日経平均は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が21,500円の節目を割り込まずに堅調に推移できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)