週明けまでの日経平均は順調に下値を切り上げてきていますが、NYダウ平均の上昇をうまくキャッチアップしていけるでしょうか? 

しかしながら、目先的には値幅と日柄の正念場を迎えます。取引時間中を含めた高値と安値を含めて、昨年12月26日安値(18,948円)~2月25日高値(21,590円)までの上昇幅は2,642円程度です。昨年1月高値(24,129円)からの急落後、3月安値(20,347円)~5月高値(23,050円)までの上昇幅2,703円に迫る勢い。

【図表】日経平均(日足)
出所:マネックス証券作成

当時はよく戻ったと思いましたが、気が付けば同じ値幅を戻しています。当時と同じ値幅とみれば、あとわずかの上昇しか見込めない? だとすれば、上値メドは21,650円程度となります。

不思議なことに、2月5日高値(20,981円)~2月8日安値(20,315円)までの下げ幅の倍返しの水準が概ね21,650円なのです。8日は、「ひやっ」とする下げがありましたが、それも計算済だったのか?昨年10月高値~12月安値までの下げ幅に対する半値戻し21,698円や、26週線も21,666円(2月25日現在)などにも近いので、そろそろ警戒域です。

一方、日柄では、昨年3月安値~5月高値までの上昇期間は「38日」でした。昨年12月26日安値から「38日」目は今週の25日に当たります。こちらも、そろそろ警戒です。

いずれにしても、最近の安値・安値の周期でいくと、昨年10月26日安値~12月26日安値までの「42」日が、12月安値から「42日」目で応答するのが、3月1日となります。

米中貿易問題もいったん落ち着きそうな雰囲気で、材料としての賞味期限切れ。パウエル
FRB議長が上院で議会証言や、米朝首脳会談(~2月28日 ベトナム・ハノイ)などが注目されてはいるものの、特に目新しさに欠け、相場に対するポジティブなインパクトはなさそうですね。