【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26031.81 △181.18 (2/22)
NASDAQ: 7527.55 △67.84 (2/22)
1.概況
先週末の米国市場で主要指数は上昇しました。55ドル高で寄り付いたダウ平均は米中の貿易交渉の進展期待が高まる中で上げ幅を広げると一時は200ドル以上上昇する場面もありました。午後に入って米中の合意にはまだ大きな障害があると米通商代表部のライトハイザー代表が語ったと伝わり寄り付きの水準近くまで上げ幅を縮める場面もあったダウ平均ですが、引けにかけて持ち直し結局181ドル高の26,031ドルと昨年の11月8日以来約3ヶ月半振りに終値で26,000ドルの節目を回復しました。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も67ポイント高と反発しています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上昇しました。中でも情報技術とコミュニケーション・サービスは1%以上上昇し、ヘルスケアも1%近く上げました。一方で生活必需品と金融が小幅に下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均を構成する30銘柄中24銘柄が上昇しました。中でもインテル(INTC)とファイザー(PFE)が2%前後の上げとなったほか、ボーイング(BA)も1.5%以上上げました。一方でコカ・コーラ(KO)、ダウ・デュポン(DWDP)やJPモルガン・チェース(JPM)などの6銘柄が下げています。
ダウ平均構成銘柄以外では、10-12月の決算が低調で減配を発表した食品大手のクラフト・ハインツ(KHC)が27%超の大幅安となりました。アマゾン・ドット・コム(AMZN)、ネットフリックス(NFLX)、アルファベット(GOOGL)、ツイッター(TWTR)などの大手ハイテク企業は軒並み堅調でした。
5.為替金利等
米長期金利は前日比0.04%低い2.65%となりました。ドル円は110円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国株高を受け本日の日本市場も堅調なスタートが予想されます。日経平均が寄り付き後も堅調に推移し2万1500円の節目を終値で上回れるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)