東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は128円高の2万1431円と3日続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数と主要指数は総じて上昇しました。

昨日の米国市場で主要指数が小幅に上昇したことを受け日経平均は43円高の2万1346円と小幅に続伸して寄り付きました。日経平均はしばらく寄り付きの水準でもみ合いましたが10時過ぎから上げ幅を広げると一時は192円高の2万1494円まで上昇しました。前場を149円高で終えた日経平均は後場寄り後特段の悪材料は出ていないものの急速に上げ幅を縮めて12円高をつける場面がありました。その後は徐々に持ち直し日経平均は結局128円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆922億円となりました。

東証33業種は非鉄金属や電気・ガス業、卸売業など22業種が上昇した一方で、石油石炭製品や鉱業など11業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が3.6%高となったほか、ソニー(6758)、任天堂(7974)、トヨタ自動車(7203)、三菱UFJ(8306)、ファーストリテイリング(9983)がいずれも上昇しました。一方で武田薬品(4502)、キーエンス(6861)、レオパレス21(8848)がいずれも下落しています。

材料が出たところでは大手証券が買いの投資判断でカバレッジを開始したディスプレイデザイン大手の丹青社(9743)が5%超の大幅高となりました。また、ブライダル運営のエスクリ(2196)も5.2%高となりました。自社株買いを発表したことが好感されました。

VIEW POINT: 明日への視点

一時は横ばい圏まで上げ幅を縮めた日経平均ですが結局128円高と3日続伸となりました。引き続きやや材料不足といったところですが、まずは2万1500円の節目をすんなりと回復できるか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)