先月からスタートした3月期決算銘柄の第1四半期決算発表も中盤に入ってきましたが、一早く決算を発表した銘柄ではアナリストの業績予想や目標株価の見直しもある程度進んだとみられます。そこで今回は28日の決算集計速報で取り上げた7月20日から27日までに決算を発表したTOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象に、決算後に複数の証券会社からの目標株価引き上げがみられるもの(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。
そのなかでも特に目標株価の引き上げが5社と目立つのがエムスリー(2413)と信越化学工業(4063)で、信越化学工業はドル円の想定レートを100円に置きながら増益予想の見通しを発表したことで目標株価の引き上げが相次いでいるとみられます。また、ドル円の想定レートを110円から105円に修正しながら業績予想を据え置いた日本電産(6594)や、想定レートを105円から100円と円高に見直しながら通期予想を上方修正したファナック(6954)でも4社が目標株価を引き上げています。
<もう一つのヒント>
明日の決算発表スケジュールは
3月期決算企業の第1四半期決算は先週末がピークとなりましたが、今週も多くの決算発表が予定されています。明日も富士重工業(7270)や三井物産(8031)、スズキ(7269)などが決算を発表する予定です。