東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は391円安の2万1115円と大幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。中でもマザーズ指数は4%近い大幅安となっています。昨日の米国市場でダウ平均が500ドルを超える大幅安となったことを受け日経平均は231円安の2万1275円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に下げ幅を広げる場面がありましたがすぐに持ち直しその後は徐々に下げ幅を縮めました。前場を264円安で終えた日経平均は後場寄りから再び下げ幅を広げるとその後は安値圏でのもみ合いとなりました。日経平均は結局391円安と大幅に反落しました。東証1部の売買代金は2兆5098億円となりました。東証33業種は全業種が下落しました。中でも医薬品が4%近い大幅安となったほか、サービス業、その他製品、精密機器、情報通信業などが大きく下落しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は総じて下落しました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が3.3%安となったほか、武田薬品(4502)、任天堂(7974)、ソニー(6758)が大きく下落しました。武田薬品はアイルランドの製薬会社であるシャイアーの買収に伴う財務悪化懸念から格付会社が格付けを3段階引き下げたことが嫌気され9%近い大幅安となっています。その他材料が出たところでは自社株買いを発表した大東建託(1878)が1.3%高と堅調でした。一方で駐車場運営のパーク24(4666)は12%超の大幅安となりました。前期の業績は大幅な増収増益で着地したものの今期の業績予想が小幅な増益にとどまったことから売られました。

VIEW POINT: 明日への視点

米国株の大幅安を受け日経平均は400円近い大幅安となりました。やはり米中貿易戦争等が要因になっての世界的な景気減速に警戒感が強まっている印象です。明日はソフトバンクグループの通信子会社であるソフトバンク(9434)が東証1部に上場します。初値や1日を通しての価格推移などが注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)