貯蓄・投資ができない人に多いお付き合い消費
早いもので11月に入り、今年もあと2か月となりました。あっという間ですね。
10月末のハロウィンでは、渋谷が大騒動となり逮捕者も出ています。危険な状況となり、閉めざるを得ないお店にとってはいい迷惑でしかなかったと思いますが、このハロウィンがイベントとして日本に定着しつつあることで、その経済効果はかなりのものに。バレンタイン関連の市場規模と並ぶ水準にまで急成長し、2017年ではハロウィンの推計市場規模は1,305億円あったとのこと。
欧米では子どもが中心となるイベントであるハロウィンが、日本では独特の進化により、本来の意味とは関係なく若者(大人)の仮装イベントとなり、上手く商業主義に乗せてきています。
日本のイベント・マーケティングは大忙しですから、ハロウィンが過ぎればクリスマス、お正月、節分にバレンタインと目まぐるしく続きます。洋の東西、宗教も何も、あったものではありませんね。
生活のメリハリ、楽しみはあるに越したことはありませんから、イベントを楽しむのはもちろん良いと思います。ですが商業主義に踊らされて、出費に次ぐ出費となると後で大変なことになりかねません。前述のイベントの嵐の合間に忘年会やら新年会やらもありますよね。
「貯蓄ができない」「投資できない」という人は、実はお付き合い消費が多いものです。賑やかに多人数で盛り上がりたい、その趣旨は結局のところ何でも良い…というイベント企画人はどなたの周りにもいるのではないでしょうか。誘われるままに付き合っていれば、かなりの出費になるはずです。
「おひとり様」を怖がらない強さも必要に
行動が「受動的」な場合、消費もその行動につられ、その結果、お金の管理が自身の手元を離れてしまうことになります。お金をコントロールするには「能動的」かつ「自発的」に行うことが一番大切です。自分で決めたことが優先順位の上位にあれば、自ずと「お付き合い」の優先順位は下がります。
何をする、何を買う、いくらの予算にする…単純なことですが、自分で計画を立てれば無駄な出費は防げます。もちろん、社会生活を営む以上、気乗りのしないお付き合いもしなければならない場面もあるかもしれません。そういった予算は予備費として事前に備えておくことで乗り切りましょう。
収入はなかなか急に増えたりしないものですから、支出部分をきちんと自身でコントロールすることで余裕を作り出し、生活は変わってくるものです。そのためにはたまにはお付き合いを断る勇気や、「おひとり様」を怖がらない強さも必要になるかもしれません。
自身の生活を自身で仕切る、という当たり前のことですが、それにより直近だけではなく、中長期のプランもできるようになり、ライフプラン、それに伴うマネープランにもつながります。生活の中で、時間とお金にゆとりを作ることができれば、貯蓄、その先の投資も視野に入ってきますよね。
イベントが目白押しの季節になってきます。自分の生活を「能動的」に見直す勇気を持ち、ぜひ「自発的」にお金のコントロールをしていきましょう。