東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は291円高の2万2841円と大幅に続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。
昨日の米国市場でダウ平均が500ドルを超える上昇となったほか、ドル円が112円台前半まで円安に振れたことも好感され日経平均は257円高の2万2806円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後も上げ幅を広げると10時10分に410円高と1日の高値をつけました。
前場を358円高で終えた日経平均は後場に入るとやや上げ幅を縮めましたが大幅なプラス圏での推移が続き、結局291円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆5140億円となりました。東証33業種は証券商品先物や精密機器、その他金融業など31業種が上昇しました。一方で海運業と鉄鋼の2業種が下げました。海運業は7%超の大きな下げとなっています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は総じて上昇しました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が2.1%高となったほか、ファーストリテイリング(9983)、ソニー(6758)、任天堂(7974)、三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、三井住友(8316)、東京エレクトロン(8035)などが総じて上げています。
材料が出たところでは、中間期の業績予想を上方修正した家電量販店のノジマ(7419)が17%近い大幅高となりました。一方で業績予想を下方修正した海運大手の川崎汽船(9107)が14%超の大幅安となり、日本郵船(9101)や商船三井(9104)も大幅安となっています。
また、ステーキレストランを展開するブロンコビリー(3091)は7-9月の3ヶ月の営業利益が前年同期比減益となったことが嫌気され、7%近い大幅安となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は高値から上げ幅を縮めましたが、下げた銘柄も多かった昨日と異なり本日は全面高に近い気持ちの良い上げとなりました。ただ、短期的に底入れとなったかどうかはまだ不透明でしばらくは値動きの荒い展開に警戒しておいたほうが良さそうです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)