単元株制度
単元株制度とは、
株式
株式株式とは、企業が資金を調達するために発行する証券の一種であり、これを購入することで投資家はその企業の所有権の一部を持つことになります。株式を保有することで、投資家は企業の利益の一部を配当として受け取る...
市場において売買できる最小単位の株数を定める制度のことです。この制度により、企業は株式を一定株数を1単元とし、1単元の株式について
議決権
議決権議決権とは、株主が会社の重要な意思決定に参加するために行使できる権利のことです。具体的には、株主総会での議案に対して賛成や反対の投票を行う権利を指します。議決権は、通常、保有する株式の単元数に比例して...
の行使を認め、また、単元ごとに取引することを投資家に求める制度です。
具体的には、ある企業が単元株数を100株と設定している場合、投資家はその企業の株式を100株単位でしか取引できません。たとえば、50株や150株といった株数では市場内においては取引できないということです。ただし、
証券会社
証券会社証券会社とは、株式や債券などの有価証券の売買を仲介する金融機関のことです。個人や法人の投資家が証券を売買する際に、証券会社はその取引を円滑に行うためのプラットフォームを提供します。
具体的には、証券...
などが相対取引を用いて
単元未満株
単元未満株単元未満株式とは、各株式の定められた最小取引量、つまり1単元分の株数を下回る株式のことを指します。このような株式は、株式の分割、企業の合併や減資、子会社化、単元数の調整、持株会社化、新株予約権の行使な...
の売買サービスを提供している場合はその限りではありません。
単元株制度の目的は、株式市場の
流動性
流動性流動性とは、資産の変換のしやすさを示す概念です。
資産の流動性とは、価格に大きな影響を与えず速やかに資産を処分できる度合いを意味します。例えば、上場株式は速やかに株式市場で売却できることから、相対的...
を高め、取引の効率性を向上させることにあります。単元株制度が導入されることで、投資家は一定のまとまった株数で取引を行うため、取引の手続きが簡素化され、取引コストも削減されることが期待されます。