単元未満株
単元未満
株式
株式株式とは、企業が資金を調達するために発行する証券の一種であり、これを購入することで投資家はその企業の所有権の一部を持つことになります。株式を保有することで、投資家は企業の利益の一部を配当として受け取る...
とは、各株式の定められた最小取引量、つまり1単元分の株数を下回る株式のことを指します。このような株式は、株式の分割、企業の
合併
合併合併とは、二つ以上の企業が一つの企業に統合されることを指します。このプロセスにより、企業は資源や市場シェアを効率的に活用し、競争力を高めることができます。
具体的には、A社とB社が合併する場合、A社...
や
減資
減資減資とは、資本金を減少させる手続きのことです。
具体的には、減少させた分の資本金を株主に配当等で払い戻す「有償原資」と、資本金の一部を取り崩して欠損の補填などにあてる「無償原資」があります。
減資...
、子会社化、単元数の
調整
調整調整とは、株式投資などにおいて、市場や個別の株価が過熱したり、過小評価されたりした際に、価格が平均的な水準に戻る過程を指します。この過程は、投資家が利益を確定するために売却したり、価格が下落したときに...
、
持株会
持株会持株会は、従業員や役員、取引先などのステークホルダーが特定の会社の株式を購入し、所有するための制度や組織を指します。持株会を通じて奨励金の支給や株式取得資金の貸付などの購入者にとって有利条件で自社株を...
社化、
新株
新株新株とは、企業が資金調達などの目的で追加発行する株式のことを指します。新たに発行された株式を「新株」あるいは「子株」と称し、それに対して発行前に存在していた株式を「旧株」または「親株」と呼びます。
...
予約権の行使などの様々な事情によって生じることがあります。例えば、株式が1株から1.2株に分割されると、100株を持っていた投資家は分割後に120株を持つことになり、もし1単元が100株であれば、余った20株が単元未満株に該当します。単元未満株を持つ投資家は一定の
株主
株主株主とは、企業の株式を保有する個人または法人のことを指します。株主は、企業の所有者の一部として以下のような権利を持ちます。
1.議決権:株主総会に出席し、企業の重要な意思決定に対して投票する権利です...
権を享受できますが、
議決権
議決権議決権とは、株主が会社の重要な意思決定に参加するために行使できる権利のことです。具体的には、株主総会での議案に対して賛成や反対の投票を行う権利を指します。議決権は、通常、保有する株式の単元数に比例して...
は持てない点が特徴です。
単元未満株は、それを発行している企業から直接買い取ってもらったり、
証券会社
証券会社証券会社とは、株式や債券などの有価証券の売買を仲介する金融機関のことです。個人や法人の投資家が証券を売買する際に、証券会社はその取引を円滑に行うためのプラットフォームを提供します。
具体的には、証券...
の単元未満株サービス(マネックス証券であればワン株サービス)を介して売却することが可能です。ただし、通常の
証券取引所
証券取引所証券取引所とは、株式や債券などの有価証券を公正かつ円滑に売買するための市場を提供する金融機関です。
証券取引所は、取引の場を提供するだけでなく、上場企業の審査や監督、価格情報の公表、取引の清算・決済...
で行われるような
指値注文
指値注文指値注文とは、株式やその他の金融商品を取引する際に、投資家が特定の価格を指定して注文を出す方法です。この注文方法では、投資家は購入または売却したい金融商品の価格を指定し、その価格に達したときのみ取引が...
は不可能です。また、企業が特定の買増し制度を設けている場合、不足分を補い1単元の株式にするために、企業に対して買増しを申し出ることもできます。