NYダウ: 21703.75  △29.24 (8/21)
NASDAQ: 6213.13  ▼3.40 (8/21)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は週後半にイエレン米FRB議長などの講演が予定されているジャクソンホールでの経済シンポジウムを控え様子見となりやすいなか材料に乏しく小幅に高安まちまちとなりました。小幅に下落して始まったダウ平均は74ドル安まで下げ幅を広げましたが、その後切り返し昼前にプラスに転じると午後は前日終値を挟んで揉み合う展開となりました。結局ダウ平均は29ドル高の21,703ドルと3日ぶりに反発して取引を終えています。また、S&P500株価指数も2ポイント高の2,428ポイントと3日ぶりに反発しています。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3ポイント安の6,213ポイントと3日続落となっています。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち不動産や電気通信サービス、ヘルスケアなどの8業種が上げ、不動産は1%を超える上昇となりました。一方でエネルギーと金融、情報技術が下げています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではホーム・デポ(HD)とシスコシステムズ(CSCO)、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が1%前後の上昇となりました。一方で投資判断と目標株価の引き下げを嫌気してナイキ(NKE)が2%を超える下落となっています。ダウ平均構成銘柄以外では、TOB(株式公開買い付け)を実施し2年以内に非上場化すると発表した健康食品のハーバライフ(HLF)が急伸したほか、最高経営責任者の交代時期を早めると発表した住宅設備のジョンソン・コントロールズ(JCI)が経営陣の再編を好感した買いから大幅高となっています。

5.為替・金利等
長期金利は0.01%低い2.18%となりました。ドル円はさらに円高が進み108円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は円高を受けて軟調なスタートが予想されます。こうしたなか本日はドル円の動向をにらみながらとなりそうですが、バリュエーション面などに割安感もみられる日経平均が押し目買いなどから引き続き下げ渋る動きとなるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)