1.概況
本日の日経平均は50円安の2万29円と反落しました。TOPIXや新興市場のマザーズ指数も下落しましたがJPX日経400は小幅に上昇しました。昨日の米国市場でダウ平均はアップル(AAPL)の大幅高などを受け上昇したものの、昨日の日本市場がある程度アップルの上昇を織り込んでいたこともあり、日経平均は14円安と小幅に安く寄り付きました。日経平均は前場中ごろからやや下げ幅を広げると一時は2万円の節目を割り込む場面もありました。前場を76円安で終えた日経平均は後場に入ると狭い値幅でのもみ合いとなり、結局小幅安で大引けをむかえました。東証1部の売買代金は2兆2439億円となりました。東証33業種は空運業や卸売業など19業種が上昇しました。一方で輸送用機器やその他製品など14業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は、下落した銘柄が多くなりました。売買代金トップの任天堂(7974)、2位のトヨタ自動車(7203)がともに1%台の下げとなったほか、ソフトバンクグループ(9984)、三菱UFJ(8306)、SUBARU(7270)、JT(2914)などがいずれも下げました。一方で売買代金4位の三菱商事(8058)と5位のソニー(6758)は上昇しました。三菱商事は第1四半期の決算で税引き前利益が前年同期比19%近く増加したことが好感され、3%超上昇しました。材料が出たところでは、グルメサイトの運営などを手がけるカカクコム(2371)が5%超下落して年初来安値を更新しました。第1四半期の決算は増収増益だったものの、伸び率が物足りないと評価されたようです。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均はアップルの堅調な決算を織り込んで昨日100円近く上昇していたこともあり本日は小幅に反落しました。今夜はイングランド銀行の金融政策委員会の結果発表が行われます。本日の会合で利上げが決定される可能性は低いとみられますが、今後の金融政策の方針にどのような示唆が行われるかによって外国為替市場に大きな値動きが出る可能性があり注目されます。

(マネックス証券 プロダクト部 益嶋 裕)