1.概況
本日の日経平均は6円高の1万9403円と小幅に上昇し4日ぶりに反発しました。一方でJPX日経400やTOPIXは小幅なマイナスと、主要指数は高安まちまちでした。クリスマスの振替休日で米国市場が休場だったこと、ドル円も大きな値動きがでないなか日経平均は43円安と小幅に下げて寄り付きました。日経平均は下値模索のような動きにはならず、まもなくプラスに転じると一時は上げ幅が80円を超える場面があり、前場を55円高で終えました。日経平均は後場に入ると徐々に上げ幅を縮め、まもなく再びマイナス圏に沈みました。その後は前日終値を挟んだもみ合いとなり、結局ほぼ横ばいで取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆8354億円と昨日に続いて2兆円を下回りました。東証33業種はゴム製品やその他金融業など18業種が上昇した一方で不動産業やパルプ・紙など15業種が下げています。
2.個別銘柄等
東芝(6502)は米原発会社の買収をめぐり数千億円規模の損失を計上すると報じられたことが嫌気され東証1部トップの売買代金を集めて11.6%の大幅安となりました。その他の売買代金上位銘柄は任天堂(7974)が横ばいだったほか、メガバンク3行は小幅な上昇、トヨタ自動車(7203)やキヤノン(7751)は小幅安と高安まちまちでした。売買代金9位に入った小野薬品工業(4528)は6%近い大幅高となりました。がん免疫薬「オプジーボ」を胃がん治療向けとしても国内販売を行う方針と伝わったことが材料視されました。その他材料が出たところではロンドンのラーメン店「昇龍」に出資する方針と伝わったトリドールホールディングス(3397)が4%近く上昇しました。一方で料理レシピサイト運営のクックパッド(2193)は大手証券が目標株価を引き下げたことが嫌気され4%近い下げとなりました。
【VIEW POINT: 明日への視点】
一時は80円を超える上げ幅となる場面もあった日経平均ですが結局ほぼ横ばいで取引を終えました。いよいよ今年も残り3営業日となりました。明日以降も引き続き市場参加者は少ないとみられますが、"掉尾の一振"で一段の株価上昇を期待したいところです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)