1.概況
本日の日経平均は31円安と小幅に3日続落となりました。TOPIXやJPX日経400も下落した一方で、新興市場のマザーズ指数は1.7%高としっかりでした。22日と23日のダウ平均が計8ドル安程度と大きな動きがでなかったこと、ドル円も117円台で小動きとなったことを受け日経平均は33円安と小幅に続落して寄り付きました。本日の日経平均は1日を通して方向感に欠ける展開となりました。前場の日経平均は高値と安値の値幅が35円とほとんど値動きがでず、17円安で前引けをむかえました。後場に入ると日経平均は一時小幅なプラスに転換する場面もありましたが長続きせず、引けにかけてやや下げ幅を広げて結局寄り付きとほぼ同水準での大引けとなりました。東証1部の売買代金は1兆6302億円と11月8日以来約1ヶ月半ぶりに2兆円の節目を下回りました。東証33業種はその他製品や精密機器など8業種が上昇しました。化学が横ばいだったほか、輸送用機器や石油石炭製品など24業種が下げています。

2.個別銘柄等
任天堂(7974)は来年以降年間3本程度のモバイル向けゲームを公開する見通しと一部メディアで報じられたことが好感され、東証1部の売買代金トップの商いを集めて4%高となり3日ぶりに反発しました。その他の売買代金上位銘柄は軟調な銘柄が多くなりました。メガバンク3行やトヨタ自動車(7203)、ソフトバンクグループ(9984)などがいずれも下げています。運営するまとめサイトが休止に追い込まれたことで昨日まで続落していたディー・エヌ・エー(2432)は10日ぶりに反発しました。その他材料が出たところでは、クックパッド(2193)の前社長が公開買付けを行うと発表したみんなのウェディング(3685)は公開買付け価格にサヤ寄せする格好でストップ高となりました

【VIEW POINT: 明日への視点】
今夜の米国株式市場はクリスマスの振替休日のため休場です。主要な経済指標の発表も行われないことから明日の日本市場も材料不足で方向感の出づらい展開になる可能性が高そうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)