NYダウ: 19152.14  △68.96 (11/25)
NASDAQ: 5398.92  △18.24 (11/25)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
先週末の米国市場は感謝祭の翌日で短縮取引でしたが、トランプ次期政権による景気刺激策やブラックフライデーということもあって年末商戦への期待から上昇しました。上昇して始まったダウ平均はその後も小幅高で堅調に推移すると引けにかけて一段高となり結局68ドル高の19,152ドルと高値引けで取引を終えています。その結果ダウ平均は4営業日連続で史上最高値を更新となりました。また、S&P500株価指数も8ポイント高の2,213ポイントと4営業日連続で史上最高値を更新しています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は18ポイント高の5,398ポイントと反発し2営業日ぶりに史上最高値を付けています。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーを除く10業種が上げました。そのなかでも公益事業と電気通信サービスが1%を超える上昇となっています。

4.個別銘柄動向
年末商戦の始まりとされるブラックフライデーを迎え年末商戦は好調な滑り出しだったとの見方も伝わるなか、インターネット通販の売り上げが過去最高になったと発表したディスカウントストア大手のターゲット(TGT)がしっかりだったほか、ウォルマート・ストアーズ(WMT)も小幅に上げています。また、スイスの製薬会社の買収に向けて交渉していると発表したジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が1%近く上げています。一方、ネット通販で一時的な問題が発生したと伝わった百貨店のメーシーズ(M)が下げています。

5.為替・金利等
米債券市場は感謝祭の翌日で短縮取引でしたが、長期金利は変わらずの2.35%となりました。ドル円はやや円高に振れ112円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
ドル円がやや円高となるなか短期的な過熱感も意識されることから本日の日本市場は売り優勢でのスタートが予想されます。利益確定の売りが出やすいなかで日経平均が下げ渋り底堅さをみせるのかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)