NYダウ: 18956.69 △88.76 (11/21)
NASDAQ: 5368.86 △47.35 (11/21)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
昨日の米国市場はトランプ氏の経済政策への根強い期待から買いが先行し、ダウ平均は88ドル高の1万8956ドルと史上最高値を更新しました。高く始まるとやや上げ幅を縮めた時間帯もあったダウ平均ですがその後は徐々に上げ幅を拡大し、1日の高値圏で取引を終えました。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数、S&P500もそれぞれ上昇し史上最高値を更新しました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P業種別指数は不動産を除く10業種が上昇しました。中でもエネルギーは2%を超える大きな上昇となりました。
4.個別銘柄動向
上場後初めて自社株買いを行うと発表したフェイスブック(FB)が4%超の大幅高となりました。同じく自社株買いを発表したシティグループ(C)もしっかりでした。一方で最高経営責任者の退任を発表した食肉のタイソン・フーズ(TSN)が15%近く急落しています。ダウ平均採用銘柄では、デュポン(DD)やアップル(AAPL)、IBM(IBM)などが上昇した一方で3M(MMM)やウォルト・ディズニー(DIS)などが下げています。
5.為替・金利等
長期金利は前日から0.04%低い2.31%となりました。ドル円はやや円高に振れ、110円台後半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株が史上最高値を更新した一方でドル円はやや円高と強弱材料がまちまちのなか、日本市場は小安い水準でのスタートが予想されます。日経平均は連日の上昇で1万8000円を回復し高値警戒感が出やすいとみられますが、引き続き市場のセンチメントは非常に良好とみられるため下値は限定的でしょう。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)