ギリシャもスペインもイタリアもさあ大変。ギリギリってやつだよね。まさに。EUがその件で非公式な会合を持ったとかメルケルさんとオランドさんが仲良くないとか抱きあわなかったとかで、昨夜の市場は荒れまくった。為替も株式も。ダウは一時170ポイントも下げたのに引けにかけてほぼ戻していた。いわゆる「行って来い?」一昨日のダウも同じ動きだったよね。何というか恣意的なものを感じる。買い支えが入っているのではないだろうかと。政府系のファンドとかによるヤツ。どうかな?

そもそもは2007年、2008年の恐慌的暴落後のダウの戻り自体がジャブジャブの買い支えだもんね。それで暴落前とほぼ同じレベルに株価は戻された。しかし、実体経済は回復には程遠く。いよいよジャブジャブの対処療法では誤魔化しきれないデンジャラスな局面?JPモルガン・チェースの損失額もだんだん大きくなってきているし。FacebookのIPO上場の際の取引所の不手際もダウ平均に影を落としそう。アメリカもヨーロッパ同様ボロボロなのだね。

そんな時にも我がJPは我が道を行くのであった。日本というより日銀だけど。昨日の昼の会合では異例の早さの散会。つまり新たな金融緩和について「やりません」どころか「そんなこたぁ話し合ってすらいねぇんだ」「悪いか、ゴルァ」くらいの暗黙の意思表示。そもそもは前日の格付け会社のフィッチ・レーティングスによる日本国債格下げという「外圧」への「抵抗」と見た。どうかな?政府からもアメリカからも金融緩和やら増税という圧力。ひたすら無視する日銀はなんだかカッコイイぞ?このままジャブジャブしない主義で突き進んで欲しいぞ。どうせ大暴落前夜なのならば、あとのことを考えるとね。不良債権は少ない方がいいよね。日本人なら憶えているもんね。バブルは弾けるものだ、ってね。

キンカンニッショク不況と記憶しておこう、と。

ところで私の尊敬する方々が本を出版された。売れゆきも上々。ビジネス書のカテゴリーでAmazonで一位。総合でも7位をとったそうです。「ふじやま学校の朝礼・終礼」ワニプラス刊。であります。東大卒の英才たちが震災後の日本作りのために鹿児島の志布志市に集まって立ち上げた株式会社での問答集です。最初のページから目から鱗、間違いなし!お読みくださいませ!

サンプラザ中野くん

数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。自身のホー ムページでも意外な側面を見ることができる。

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