今朝見た経済ニュースにとんでもない記事があったよ。ギリシャのデフォルトはほぼ決まりと思えるような。「オランダの財相が「ユーロ圏を去れ」と言いました」、みたいなの。今探したけど見つからない。寝ぼけていたからかな。あ、思い出した。確かNHKのサイトだった。見てくる。

あったあった。夢じゃなかった。5時29分に配信されているぞ。かなり激しい内容だ。しかも財相発言じゃなくて首相の発言だった。

「財政規律を守れない国に対して、EUからの補助金を停止するといった制裁措置を強化し、EUの管理の下で財政再建を進める一方で、こうした制裁を受け入れられない国に対しては「ユーロ圏からの離脱を選択肢として用意すべきだ」と発言したんだって。

こいつは大ニュースだよ。ヨーロッパの経済のうち、比較的健全な国が「お荷物」の国への不満を爆発させたのだ。これはすごい。オランダは1990年代に「オランダの奇蹟」と呼ばれる経済発展を遂げた国なのだ。つまり「俺は努力してきたんだ!」と言いたいわけなのだ。

俺が聞いたことがあるギリシャの国民性は酷い。みんながみんな税金を収めることを何とかして回避しようとするのだそうだ。誰も国家のことを考えないのだそうだ。

俺は日本という国は世界で一番と言えるほどいい国だと思っている。それは議員や官僚や官僚以上に官僚体質の企業家たちのことではない。それは国民の質のことなのである。日本国民は国のことを考えている。それこそその辺のオッサンがまるで国家主席のように国の将来を憂いていたりする。かなり真面目に。国民の資質としてデモや暴動に訴えることはあまりないが、必死に知恵を巡らせているはずだ。今この時でも。だから国の代表に対しても見る目が厳しい。で、トップがコロコロ変わるという事態になっているのではないだろうか?エリートが存在しない仕組みになっているから、ともいえる。それはいいことだと思う。

トップがコロコロ変わるのはいいこと。変わってもやっていける柔軟な組織。変えたい時に変えることができる臨機応変な組織。それが日本なのだ。そうやってやってきたのだ。それを続けていくのがいいのだと思う。欧米がこのまま2番底に突入するとすると、それは何年も要職から離れないエリートによる罪だ。立ち直りも遅いと思う。
日本は馬鹿にされながら叡智を出しあってぬるぬると生き抜くのだ。
ユーロ圏崩壊?こわいよー。

サンプラザ中野くん

数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。

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復興支援ソング「TOMOSHIBI-地震が来たら-」はこちらから

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