サンプラザ中野だー!

 年金問題が大問題である。5000万件が消えたらしい。公務員の記録以外すべてということなのか?戦後ニッポン人の過剰なまでの労働意欲を支えた「最後の約束」が反故にされた?すげーな、にっぽん。世界史にも類を見ない約束破り、かも。んー。日本軍が発行した「軍票」ってのもあったか。

 ニッポンに限らず社会は「約束」でできあがっている。たとえば「赤信号では止まる」とか「車は左側通行」とか。これが守られていないようだと、怖くて道が歩けない。自動車の運転もできない。
 ニッポン人の約束の基本は法律よりも条令よりも「終身雇用」にあったと思う。これは江戸時代、武士の宮仕えからかと思う。兎に角勤め上げる。何が不満でも勤め上げる。上司に不正があろうとも、部下に能なしだと言われようとも、勤め上げれば退職金がもらえる。もちろん年々給料が上がる。だから談合体質がはびこった。正論を言うと「青臭いヤツ」とつまはじきにされた。
 平成不況で企業は終身雇用制を諦めた。それはそのまま「内部告発」解禁となった。守り守られる組織じゃなくなっちゃったから。ある種の無法地帯となったのである。これは主に民間での話。
 ところがお役所は相変わらずの終身雇用である。だから職員の皆さんは約束を信じている。約束を守ってくれるであろう組織を守ろうとする。 それを人生最大の目的としている人も多いはず。それが自分自身の生活を安定させるためだから。自らの権威を維持する簡単で手っ取り早い方法であるから。その考え方がすべての「お役所仕事」の根幹にある。
 自由業者や企業家は違う。自らを啓発し輝かなければ明日はない。自らが顧客に対して責任ある「約束」をし続けるのである。大変だが面白い。しかし慢心したりすると約束を破っちゃう人がいる。介護保険をやってた人とかそうだね。たぶん。

 年金なんて最大の約束にして「最後のウソ」なのかも知れない。少子高齢化の中、人々はうすうす思い始めていたはず。そうではないということを証明してもらわなければならない。さもないとニッポンは終わる。
 なんてことより、最後の約束を反故にされた日本人は、果たして怒るのであろうか?怒るとしたら、どんな態度に出るのだろうか?いつものように、優しく怒って終わりにするのだろうか?ニッポンを。